どこで知ったかは忘れたが、経済関係の人が書いた日本人向けの第一次世界大戦入門ということで図書館から借りてみた。
社会科系が苦手で世界史など全くわからないのだが、第一次世界大戦は、その戦後処理が現在の不安定な中東情勢の原因となったとか、世界恐慌の遠因となったとかで色々と気にはなっていた。
どこかで見たこの本の紹介で、日本も第一次世界大戦に参戦していたとか、また、経済関係の人が書いた本なら社会科が苦手な自分にも読めるだろうと読んでみたら、これが面白かった。
小さな活字で400ページ程あり、かなりの分量なのだが、いわゆる歴史的な内容はかなりカットされている。第一章の戦争技術の発達では技術進歩の歴史をたどる、みたいな感じで理系の元少年を飽きさせない。その後も数字をベースに大局的な視点から戦略を語る部分が多く、歴史が苦手な自分でも飽きずに最後まで読めた。
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読んで思ったのは、これだけ悲惨な戦争をしたのに、そのわずか20年後に第二次世界大戦を始めたというか、止められなかった人間の愚かさ。これだけの殺し合いをやった国と隣り合わせで暮らすことの難しさ。こういう背景があれば、なるほど EU は意地でもやめられないだろうなぁ、ということも分かった。
今の世界の状況は、第一次世界大戦前と似ているところもあり、違うところもある。誰も戦争は望んでいないし、メリットよりデメリットが大きいから起きないだろうとう思っているのも同じ。その状況で第一次世界大戦は起きた。
さて、第三次世界大戦は...
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