土曜日, 3月 06, 2021

本:その健康法では「早死に」する これが高須式[若返る]食べ方・生き方

  フェイスブックで左巻建男氏が推していたので、図書館から借りて読んでみた。

 最初の方を少し読んでみたが、最新の研究の成果といいつつ論文へのリンクがないので確認できないし、ネタ元がネットのアンケートだったりで読む気が失せた。パラパラと読んでいくとコーヒーは体に良いから一日5杯飲んでも大丈夫とか、最近の常識とはかけ離れたことが書いてある。

 自分の考えに都合の良いことだけをもっともらしく並べた、よくある健康法の本。暇だったら細かいツッコミを入れたいが、幸か不幸か、今、忙しくて (^^;





MBA:無事進級

  去年の春から小樽商科大学の MBA で学んでいる。レポートがキツくて昼夜逆転の生活になったり、仕事がだいぶたまったり、新型コロナと相まって旅行や遊びにほとんど出なかったりとだいぶ苦労したが、大学から成績表が届き、無事進級できたことを確認した。

 ケーススタディという授業が4回あり、レポートを3回出すのだが、1回目の点数が19点、2回目の点数が36点という状況で、3回目のレポートの提出前に「1回目、2回目が両方とも50点以下の人は、相当厳しい状況です」というお言葉をもらう。2年への進級は無理か ><、とも思ったが、相当頑張って3回目のレポートは74点、ギリギリのところでクリア。

 入学当初は、同じ学費を払うのだから沢山授業を受けよう!と考えていたのだが、ほとんどの授業で毎回レポート提出必須で、一つでも授業を落とすと進級/修了できない仕組みなので、作戦変更。2年目は取りやすそうな授業を最低必要なだけ取ることする。面白そうな授業は、MBAを無事卒業してからリカレントプログラムという、MBA修了者が1科目22,200円で受けたい授業を受けられる仕組みをつかって受けさせてもらおう。

  先輩に聞くと、1年後期と2年前期が特にキツいらしい。油断は大敵だが、あと一年、頑張ろう!

本:ガラパゴス

  「震える牛」が面白かったので、同じ主人公が出てくる「ガラパゴス」を図書館で借りてきた。

 文章も読みやすく「震える牛」よりフィールドが広がったけど、わかりやすくて面白かった。最初、主人公の家の車が「ホンマのフィッタ」になっていて、あれ?前回はホンダのフィットだったのに?と思ったら、自動車メーカの暴露ものの内容もあったので、リアルな車名は減らしたっぽい。フロントエンジンの車よりミッドシップの方が動力性能が上とか、ハイブリッドのモーターの大型化で電気駆動時間を大幅に伸ばすとか??なところもあるが、「スーパーハイブリッド」の高速での燃費の悪さとか、異様に細いタイヤとかは初代プリウスについての指摘だろう。悪いメーカーとして出てくる「トクダ」、西新宿に本社があってスバルっぽいが、スバルはハイブリッド化がかなり遅れたし、最後の方で唯一のリアルに存在するメーカーとしてスバルの名前が出てくるので「トクダ」のモデルではないのは明らか。車好きとしてはこのあたりも楽しめた。

 話のメインは非正規労働者の悲惨な生活環境。最初の方では、そこまで悲惨にはならんだろうと思っていたが、読んでいるうちにだんだんリアリティが出てくる。まさに一度道を踏み外すと戻るのは困難な状況。自分も油断するとそっちに行きかねない。気を付けよう。

 あと、タイトルのガラパゴスは日本で売れている乗用車の半分はほぼ日本専用車(軽自動車を含む)というのもあるらしい。それは事実なのだけど、日本で生産された乗用車の約半分は輸出されているし、海外生産台数は国内生産台数の約2倍なことを考えると的外れな気がする。ちょっと詰めが甘い。

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読了まで初日7時間、二日目3時間。まともな生活が出来なくなるから相場英雄は暫く絶とう ><

月曜日, 3月 01, 2021

本:震える牛

 「Exit」「不発弾」「デフォルト」と続いた相場英雄4冊目。MBAが春休みになって時間があるので、読書量が増えた。いや、やることはいっぱいあるのだが。

  デフォルトのように軽すぎず、ノースライトのように重すぎず、バランスの良いミステリ―。大手流通業者創業家出身の国務大臣とか、かなりヤバい食肉加工業者の内部告発がなかなか表にでないとか、いろいろとリアリティがあって、現実にありそうな話に感じさせる。警察の内部事情も、ハコヅメを読んでいるせいでよくわかる。

  もう少し重ための方が好きだけど、面白い本でした。

日曜日, 2月 28, 2021

本:ノースライト

 テレビで前後編でドラマ化されたんだけど、そのうちの前編だけを見て後編を見逃していたので、図書館に予約して、順番が回ってきて、MBAの春休みで時間があったので読んだ。

 作者の横山秀夫のデビュー作「陰の季節」 は、たまたま文芸春秋に掲載されたのを読んだことを覚えていたので、それほどハズレはないだろうと思っていた。読み始めると、推理小説というよりは普通の小説っぽい感じがして、読み切るのがキツイか?と思ったが、気が付けば寝る間も惜しんで読了。ミステリー要素よりも、バブルに振り回された男の再生の物語という感じが強いが、面白かった。

 あと、ブラタモリの熱海の回で取り上げられた建物がでてきて、妙にリアリティを感じたりした。

 雑誌連載が2005-2006年にかけてなのだが、単行本化は2019年。10年以上かかっている。確かに、面白くするのは難しい話だと思う。ただ、発行は2019/2/28で手元の本は3刷2019/3/16。横山秀夫ってエンターテイナーだ。