水曜日, 11月 03, 2021

本:邦人奪回―自衛隊特殊部隊が動くとき

 どこで知ったか忘れたが、前から気になっていた本。図書館に予約を入れてしばらくして回ってきた。

  なかなか面白かった。文章は淡々と書かれているのだが、戦闘シーンなどは妙にリアル。最後には気が付いていなかった伏線まで回収して、思わぬオチまである。日本語も素直で読みやすく、4-5時間で一気読み。

 作者の履歴を見ると、元自衛官で自衛隊の特殊部隊の創設に携わったそうだ。42歳で退官して、「後にフィリピンのミンダナオ島で自らの技術を磨き直し、現在は各国の警察、軍隊への指導で世界を巡る」だそうだ。これって、リアルジェド豪士?

 惜しむらくは淡々としすぎていること。この手の小説を書いているプロの小説家にこのプロットで書かせれば上下2巻の大作に仕上げるだろう。マンガは原作+作画とか原作+構成+作画みたいな組み合わせが珍しくないのだが、小説もそんな感じでできないのだろうか。