月曜日, 11月 23, 2020

本:「地球温暖化」狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ

 温暖化ガスによる地球温暖化は怪しい、と思っているので、それ系の本を図書館で借りてきた。 

 内容的には以前読んだこの本とかこの本と重複する部分も多かったが、出版された2018年までの新しい知見も仕入れられた。 

 第6章は肯定派にとっては陰謀論で片づけたいところだろうが、長く生きてきて「お役所」の体質がわかってくるとさもありなんと思える。例えば、世界の潮流が「人類の活動による排出される温暖化ガスが異常気象に与える影響はほとんどない」と変わっても、無謬性にこだわる日本のお役所が、今までCO2削減につぎ込んできた税金が無意味だと認めて方針転換ができるようになるまでには相当長い時間がかかるだろう。
 地球温暖化が騒がれだした当初に肯定していた有力者からも、否定派に寝返った人たちが増えてきているという。トランプさんは完全に否定したが、バイデンさんはどれぐらい肯定して政策に反映させるのか?
 あと20年もすれば「地球温暖化」は「ダイオキシン」や「環境ホルモン」などと同じ扱いになっているのかもしれない。
 

 内容は良かったのだが、文章が何だか面白くない。理路整然としていわかりやすいし、これといって読みにくいところもないのだが、なぜかこの本よりは Web サイトのいろいろな時事ネタの記事の方が読みやすく、この本はなかなか読み進まなくて、読み切るのに一ヶ月ほどかかってしまった。同じような内容の本を、売れ筋の文章を書く人との共著にして、幻冬舎あたりからだせばもっと読者も増えて、温暖化対策について、もっとまじめに考える人が増えるのではないだろうか?