どこで見つけたかは忘れた。映画化されるということで話題になっていたのだろう。図書館で借りてきた。
自分の将棋の強さは、例えば、一週間ぐらい入院すると将棋好きの人たちと暇つぶしに指すようになるのだが、その中ではどちらかといえば強い方、ぐらいの腕である。そんなに好き、というわけではないが、古くある将棋の世界のルールをぶち破った人の自叙伝ということで読んでみた。
夜、眠れそうになかったので、ちょっとだけ読もうと思って開いたら、朝の4時までかかって全部読んでしまった。
ちょっと変わった子供がちょっと変わった先生と出会い、たまたま家の真向かいにライバルがいて、熱心な指導者に恵まれ、一度は大きな挫折を味わったが、外の世界で出会った人たちの助けを借りて、最後には夢をかなえるというストーリー。
これがフィクションではなく現実なところがすごい。
この本が出てから十余年、調べてみると、著者は「将棋のプロ」の世界で生き延び、少しずつだが上を目指して歩みを続けていた。
羽生さんも藤井君もすごいが、瀬川さんもすごい。
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因みにこの本、「19年度課題図書(高等学校)」のシールが貼られていた。高校生にこの本を読ませて、何を言わせようというのだろうか???
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