金曜日, 2月 05, 2021

本:ホテルローヤル

  この間、テレビをぼーと見ていたら、北海道出身の直木賞作家のインタビューを流していた。受賞作が映画化されたから、ということらしい。その受賞作は釧路のさびれたモーテルにまつわる人間模様を描いたものとか。へー、釧路のさびれたモーテル。面白そうじゃん。ということで図書館に「ホテルローヤル」の予約を入れたら、順番待ちもなく、すぐに借りられた。
 
 短編の連作集で、1話目は設定が無理過ぎてちょっと微妙な感じ。2話目もかなり無理のある設定だが、3話4話と読み進めるうちに何となくわかってきた。これは、自分が今いるのとは違う世界の話。母の実家が道南の港町で、子供の頃、お盆に親戚があつまると、大人たちの噂話にこの小説のネタになりそうな話がいくつもあった。それを思い出すと、急にリアリティのある話に思えてきた。
 
 今の生活がそこそこ幸せと思えてきた。はめをはずさずに、大事に生きよう。

0 件のコメント: