金曜日, 3月 25, 2022

書評:デルタの羊

  どこで見たのか忘れたが、アニメ化の苦労話ということで、図書館から借りてきた。

 冒頭の10数ページ、ファンタージ小説の一部のような内容で、なんだこれは?と思っていたら、続いて、このファンタージ―小説をアニメ化するための裏方の苦労話の途中から始まり、最初の章はそのアニメ化が声優の四股スキャンダルで中止に追い込まれるところで終わる。次の章はどうやら前の章の内容をアニメ化する話の途中のようだが何かがおかしい...。
 
 これと言って派手な要素は無いのだが、情景描写も心理描写も上手い。上手な文章で読ませる。久しぶりに上手い小説を読んだ。アニメの作り方も詳しくわかる。単行本400ページちょっとを二日で読み切った。暇でもないのだが...。
 
 この本を読んで、自分は「アニメ好き」ではなく、「押井守のアニメが好き」ということが分かった。

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