日曜日, 6月 09, 2024

試乗記:SUBARU フォレスター X-EDTION

  SUBARUのフォレスターを試乗してきた。今乗っているSUBARUのXVは2012年式で、発売当時に試乗もせずに予約して買った、11年と半年モノである。が、走行距離が33,000km程度なこともあり、特に不満はないのだが、先日、23泊24日の車中泊旅行をしてきてちょっと窮屈だったのと、さすがに11年を超えたので故障や部品供給などの不安もあり、ちょっと大きめのSUVへの買い替えを検討している。

 こんなタイミングでSUBARUのディーラーからフェアーのDMが来たので、試乗に行ってきた。車はX-EDTION、e-BOXER、走行距離860km である。本当はターボに乗りたかったのだが仕方がない。レイバックの試乗車もあり、ターボのフィーリングを知りたければそちらをといわれたが、ターボに乗りたいのは e-BOXER が嫌だからなので、まずはフォレスターを知らなくてはならない。ということでフォレスタの試乗をさせてもらった。ちなみに「いつもお世話になっていますので」ということで、鍵をもらって「30分程度、自由に乗ってきてください」となった。

 ディーラーの駐車場でラゲージルームの広さを確認し、裏道を通って家まで戻り、自宅車庫にいれてサイズ感を確認。帰りは幹線道路を通ってディーラに戻った。

 以下、11年落ち、走行33,000kmのXVとの比較になるが、

・狭いところの取り回しは問題なし
 乗用車がすれ違うのにちょっと気を遣うような狭い道でも、XVとほとんど同じ感じで運転できる。全幅はXVが1785mm、フォレスターが1815mm、最小回転半径はXV5.3m、フォレスター5.4m、ホイルベースはXV2640mm、フォレスター2670mm。全幅では30mm(指二本分)しか違わないのでほとんど変わらないともいえるのだが、フォレスターの方が大きいは大きい。ただ、XVよりボンネットの端が見えたので車幅をつかみやすかった気がする。

・高級感はある
 新車と11年落ちの車を比べるのは酷だが、それ以上の差を感じた。

・ロードノイズはほとんど聞こえない
 XVは純正のサマータイヤではロードノイズが大きく、エンジン音がほとんど聞こえないのだが、試乗車ではロードノイズがほとんど聞こえず、エンジン音の方がよく聞こえた

・30->80km/h の加速はちょっといい
 幹線道路の登りで、ちょっとアクセルを踏んでみた。よく通る道なのだが、XVより加速がよかった気がする。XVよりフォレスターの方が200kg以上重い。エンジンの排気量は同じなので、これはe-BOXER の効果だろう

・ちょっと加速しようとするとエンジン回転数が3000回転ぐらいになるが、そうすると機械的なエンジン音が結構うるさい。
 ちょっとアクセルを踏むとエンジンが3000回転ぐらいまで回るのだが、機械的な音が車の前の方から聞こえてくる。オーディオのボリュームを調整しようとは思わないので、音量自体は大きくないと思うのだが、安っぽい感じでいただけない

・ハンドルはちょっと軽い。それに伴い戻りはちょっと弱い。
 XVよりはちょっとハンドルは軽い。それに伴ってか、ハンドルを切った後、自分で戻る力も弱い。自分ではほとんど戻らない感じ

・ラゲージルームはXVより広い
 自分の身長は180cmあるのだが、XVのラゲージルームだと仰向けになって車に対して斜めに寝てもリアシートのレッグスペースにだいぶはみ出す。助手席を一番前に出し、助手席のシートバックを一番前に倒した状態で、リアシートのレッグスペースを全部使ってぎりぎりラゲージスペースで仰向けに寝られる感じ。フォレスターだと、仰向けになって車に対して斜めに寝ると頭半分リアのシートバックからはみ出す感じ。リアシートのレッグスペースまで使えば、縦でギリギリ、斜めなら余裕をもって仰向けに寝られそう。

・ラゲージルームで胡坐座りをすると、ギリギリ上体を起こせる

XVだとラゲージルームで胡坐座りをすると、背筋を伸ばすことができなかったが、フォレスターは一番高いところならギリギリ背筋を伸ばして座れる。XVで車中泊したときはラゲージスペースは寝るだけだったのだが、フォレスターなら食事ぐらいはできるかも。

・e-BOXER は特に違和感なし

 事前にネットで調べた限りではe-BOXERは運転していて不自然に加速する時があるような情報があったのだが、20分ほど乗った限りでは特に違和感はなし。ただ、モーターだけで走ることがほとんどなかった。発進する時の0->5km/hぐらいまでしかモーターだけで走ることはなかった。

・乗り心地はいい
 時間にして20分強、裏道とそこそこの流れの幹線道路を走っただけだが乗り心地に不満はない。XVは純正タイヤのときはガチガチに硬く、荒れた舗装やマンホールの上をはしるとそのまま凸凹を拾う感じで、足を固めた改造車ってこんな感じなんだろうなぁと思ったぐらいである(乗ったことはない)。スタッドレスタイヤや去年替えたLE MANS Vだとかなり良くなった。あと、2-3人乗るとかなり乗り心地が良くなったのでなんかの関係で硬すぎだったのだと思う(ネットではマイナーチェンジ後は改善されたという記事も見たことがある)。それに対して試乗したフォレスターはサマータイヤを履いていてちょっと固めかなと感じるぐらい。
 
・ブレーキの遊びがない
 フットブレーキに遊びがない。厳密にはあるのだろうが、感覚的には遊びなし。回生ブレーキと連携しているせいだろうか?ただ、思い返してみると、XVも納車直後は遊びがほとんどなかった気がする。その時はXVはこういう車なのかと思ったが、ディーラーに車検に出すたびに遊びがあったり遊びがなかったりした。どうやらブレーキフルード交換後のエア抜きの具合次第のようだ。ちなみに、ブレーキの遊びが少ないとアイサイトの速度追従クルーズコントロールで速度調整がギクシャクする。ブレーキに遊びがあるとそれが弱まる。フォレスターというか、今のアイサイトはどうなんだろうか?

 

  フォレスター、かなり満足感はあった。e-BOXER はバッテリーが二つ乗っているのが難点なのだが、そこに目をつぶれればまぁ我慢できる範囲。あとは同価格帯のCX-5とRAV4にも乗ってみたい。ただ、XVの下取り査定とCX-5(1845mm)->RAV4(1855~1865mm)と全幅が大きくなることを考えるとフォレスターが第一候補ではある。

 

 

 

 

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