月曜日, 3月 01, 2021

本:震える牛

 「Exit」「不発弾」「デフォルト」と続いた相場英雄4冊目。MBAが春休みになって時間があるので、読書量が増えた。いや、やることはいっぱいあるのだが。

  デフォルトのように軽すぎず、ノースライトのように重すぎず、バランスの良いミステリ―。大手流通業者創業家出身の国務大臣とか、かなりヤバい食肉加工業者の内部告発がなかなか表にでないとか、いろいろとリアリティがあって、現実にありそうな話に感じさせる。警察の内部事情も、ハコヅメを読んでいるせいでよくわかる。

  もう少し重ための方が好きだけど、面白い本でした。

日曜日, 2月 28, 2021

本:ノースライト

 テレビで前後編でドラマ化されたんだけど、そのうちの前編だけを見て後編を見逃していたので、図書館に予約して、順番が回ってきて、MBAの春休みで時間があったので読んだ。

 作者の横山秀夫のデビュー作「陰の季節」 は、たまたま文芸春秋に掲載されたのを読んだことを覚えていたので、それほどハズレはないだろうと思っていた。読み始めると、推理小説というよりは普通の小説っぽい感じがして、読み切るのがキツイか?と思ったが、気が付けば寝る間も惜しんで読了。ミステリー要素よりも、バブルに振り回された男の再生の物語という感じが強いが、面白かった。

 あと、ブラタモリの熱海の回で取り上げられた建物がでてきて、妙にリアリティを感じたりした。

 雑誌連載が2005-2006年にかけてなのだが、単行本化は2019年。10年以上かかっている。確かに、面白くするのは難しい話だと思う。ただ、発行は2019/2/28で手元の本は3刷2019/3/16。横山秀夫ってエンターテイナーだ。

土曜日, 2月 27, 2021

タイタン・シネマライブを見てきた

  諸般の事情で、今日、土曜日17:30から開始になった、タイタンシネマライブを見てきた。

  • 田中、無事、復活。だけど、なんか老けたなぁ...
  • 太田の髪の毛の色が黒ではなくこげ茶に
  • 二つ合わせて、爆笑問題のルックスを年相応に見えるように方針転換か?
  • 人を殺すネタが二つもあった。過激だ...
  • そのあとラス前のBOOMER&プリンプリン、過激なネタの箸休めに、あの、いつもの、くだらないネタは必要なのかもしれない

火曜日, 2月 23, 2021

本:デフォルト〔債務不履行〕

  同じ作者の「弾不発」「Exit」が面白かったので、デビュー作を図書館から借りてきた。
 
 人間関係というか、キャラ設定にもっと深みが欲しいとは思ったが、そこはこの本のメインではないので仕方ない。
 
 最初の1/4ぐらいまでは、いまいち面白くなく、最後まで読み切れるか?と思ったが、そこから面白くなって4-5時間で一気読み。
 
 ちょっと強引なところもあるが、楽しめた。つぎにこの作者のどの本を読もうか、選ぶのが楽しみ。

本:鹿の王 水底の橋

  上橋菜穂子の最新長編。数ヶ月前に図書館から回ってきたのだが、その時は忙しくて読めずに返した。その時はかなり待ったのだが、2回目はそれほど待たずに回ってきた。
 
 鹿の王の続編なのだが、立ち回りはないし、超常現象は無いし、国と国との争いも無いしでちょっと物足りない。ハードカバーで400ページ以上あるけど、長めの中編という感じ。
 
 謎解きがメインで、上橋作品にしては関係する登場人物が少なくて物語の見通しが良く、一気読みするほど面白かったけど、上橋菜穂子作品に期待した分には物足りなかった。
 
 最後の最後に大どんでん返しがあって、してやられたと思った。
 
 もう一荒れありそうなラストだったので、鹿の王の次作に期待。

金曜日, 2月 05, 2021

本:不発弾

  去年の春、小樽商科大学のビジネススクールに入学した。それもあってビジネス系の記事をネットで読むことが増えたので、日経ビジネス電子版の有料会員になった。そんなわけで日経ビジネスのサイトを見ているうちに、去年の連載小説「Exit」を見つけた。見つけたが最後、いつもの調子で7-8時間かけて、一気読みしてしまった。暇じゃないのに...。
 で、そのExitの単行本が出るということでネットの記事が出たのだが、それを読むと、Exit には前日譚があり、Exit の主要登場人物が主役とか。ということで「不発弾」を図書館に予約、順番待ちもなく回ってきた。今回は流石に理性が働いて二日に分けて読了。
 
 Exit も面白かったが、これも面白かった。自分は主人公より4-5歳若いぐらいなので、作中に出てきた金融機関の破綻とかもリアルタイムで見てきたので、古い記憶を探りながら、あの裏側こうなっていたのか、的なものがわかって面白かった。登場人物の一人が、明らかに現実の人物をモデルにしているのだが、最初、全く気が付かなかった。物語の途中で機を見るに敏なその人物が新しい事業に乗り出すところで、モデルとなった人物がわかった。自分は、そのモデルになった人物と同年代で、その人が大手の外資系金融機関のパートナーのポジションを捨てて始めた事業のユーザーでもある。クリーンなイメージがある人だったのだが、考えてみれば若くして外資系金融機関のパートナーになったということは、それ相応の実績を上げたということで、行いのすべてが清く正しいとは言い切れまい。この小説、「塀の上を歩く危ない仕事」ではなく「時間がたてば塀の内側になる仕事」そして、それゆえに、その過渡期を超えるために必要な仕事について書かれている。
 
 なかなか面白い小説だった。金融系の合法と非合法の際どいところを描くという意味では、橘玲の初期の長編を思い出したが、こちらの方がずっとリアリティがある。時間ができたら、この作者の別な小説も読みたい。

本:ホテルローヤル

  この間、テレビをぼーと見ていたら、北海道出身の直木賞作家のインタビューを流していた。受賞作が映画化されたから、ということらしい。その受賞作は釧路のさびれたモーテルにまつわる人間模様を描いたものとか。へー、釧路のさびれたモーテル。面白そうじゃん。ということで図書館に「ホテルローヤル」の予約を入れたら、順番待ちもなく、すぐに借りられた。
 
 短編の連作集で、1話目は設定が無理過ぎてちょっと微妙な感じ。2話目もかなり無理のある設定だが、3話4話と読み進めるうちに何となくわかってきた。これは、自分が今いるのとは違う世界の話。母の実家が道南の港町で、子供の頃、お盆に親戚があつまると、大人たちの噂話にこの小説のネタになりそうな話がいくつもあった。それを思い出すと、急にリアリティのある話に思えてきた。
 
 今の生活がそこそこ幸せと思えてきた。はめをはずさずに、大事に生きよう。