木曜日, 8月 28, 2008

[映画]幸せの一ページ

 久しぶりに試写会に当った。早めに街に出て、用を足してから、開場時間の 18:00 丁度に会場の共済ホールへ。エレベーターを降りるとすでに長蛇の列。10分近く待ってから中へ。前から6列目の真ん中あたりの、オイラ的にはかなり良い場所が取れる。ここなら眼鏡が無くても字幕が読める。

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 映画は実に上質な大人向けのファンタジー。寅さんと一緒で、子供では面白さは半減。

 主演のジョディー・フォスターといえば、オイラ的には「羊たちの沈黙」でのクラリス・スターリングである。映画は(暗闇で音のした方に向けて全弾撃ち尽くすシーン以外は)ほとんど覚えていないが、小説の方はオイラのベストセラーリストの上位五つには入る。最近見たのはテレビで「フライトプラン」。あとは、だいぶ昔になるが、シビックから降りるときドアボーイが閉めるドアに引っかかって破けてしまった長いドレスをバッサリと切る CM(ちょっと前、篠原涼子が Coo の CM で、長いドレスを自分でバッサリ切っていたが、あれを見て思い出した)。いづれにしても今回の役どころの「引きこもりの冒険小説家」は全く想像できなかったのだが、いや実に嵌っている。そのスレンダーな体さえ「引き篭もって不健康な痩せぎす」に見えてくるから不思議。

 ただ実際の主役は、孤島で孤軍奮闘する女の子だろう。あの(文字通り)子供じみた頑張りは笑える。

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 考えてみると、冒険小説家も海洋生物学者のお父さんも、自分の才を金に換え、社会から引きこもって自分の城を築いていたことには変わりない。自由であるためには金がいる、という橘玲の言葉を思い出した。あと、印税の小切手を取りに郵便局にいくハンバート・ハンバートを。

 そう考えると、二人は似たもの同士である。ちょっと心配なのは女の子の将来だけだ :-p

 

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