月曜日, 1月 26, 2009

[本]オプティミストはなぜ成功するか

 知り合いと話しているときに、お気に入りの本は?という話題になり、相手が考え抜いた末に教えてくれた一冊。

 最近は本を買ってきても開くことすらしないことが多いので図書館で借りてきた。近所の図書館には無かったが、市内の図書館にあった一冊がめぐりめぐってオイラの手元に。

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 借りてきたハードカバーの表紙を見ると、[斉藤茂太・監修]の文字が。確かポジティブ系の本を書いている人だと思って amazon で調べてみると、そのとおり。読む前に内容が大方予測できてしまった (^^;。

 よく見ると、文庫版の表紙からは「斉藤茂太・監修」の文字が消えている。なぜ?
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 最初の方を読むと、自身では何をやっても回避することが出来ない外部からのストレスを連続して受け続けると、ストレスを回避できる状況でも回避するための努力しなくり、そういう経験のある人は、悲観主義になり、人生何事も努力しなくなり、不幸な人生を送る。考え方を変えてオプティミストになり、何事も前向きに努力して明るい人生を送りましょう、そのためにはこうすれば、ポジティブな考え方が出来るようになりますよ、という本だとわかる。

 オイラの経験では努力するのはペシミストで、オプティミストは普通努力しない。何の根拠も無く「自分は優秀」で「現在は幸せ」で「将来も明るい」と思い込んでいるオプティミストは努力する必要が無い。この本ではオプティミストの欠点として「無責任」があげられているが、そうであればなおさら努力などしないだろう。
 ペシミストは「自分は劣っている」「将来は暗い」「今は不幸せ」と思っている。おまけにこの本によれば「客観性」があるそうだ。であれば、不幸な現状を維持するだけでも努力が必要なことがわかる。

 ペシミストなオイラは、日々増え続ける体重を見ながら「自分は太りやすい体質だ」「このままでは近い将来生活習慣病になる」「最近体調も悪い」ということでダイエットを始めて体重を 80kg から 70kg へ、体脂肪率を 30% から 20% へ落としたことが何度か(^^;ある。
 オプティミストの場合「太りやすいようだが大したことは無い」「生活習慣病になるかもしれないが、自分は大丈夫だ」「食べたいものを好きなだけ食べられて今は幸せだ」となり、不健康な生活を続け、ある日の健康診断で何かの数値が基準値を超え治療のために生活習慣を変える必要に迫られることが多い。ここでペシミストまで行かずともリアリスト程度にまでなれれば一病息災で長生きできることもあるのだが、そのままオプティミストを続けると早死にする。

 4章まで読んだが、オイラの疑問はまったく解決しなかったので、残りは斜め読み。「第10章オプティミストは長生きする」だけは読んだが、いまひとつ納得がいかない。

 無力状態についての考察には思い当たる点もあるが、だからといって能天気で無責任なオプティミストになりたいとも思わない。

 この本、どうもペシミスト・うつ病・無力状態をごちゃ混ぜにしているように思えて仕方が無い。

 表紙を良く見ると、原題は「LEARNED OPTIMISM」。直訳すると「学習した楽観主義」ぐらいか。邦題はちょっと無理があるのではなかろうか?

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 ちなみに、状況を変えようとしないオプティミストを少しでも変えたいと思うならワンバーグの「コンサルタントの秘密」が、ペシミストであれオプティミストであれ変化することへのモチベーションを得たければワインバーグの「スーパーエンジニアへの道」がお勧め。



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