日々の徒然を

水曜日, 8月 10, 2011

本:カウンターから日本が見える 板前文化論の冒険

 伊藤洋一さんは、テレビで見たりポットキャストで聞いたりと割と好きな人。

 その伊藤さんが何年か前、ちょっと変った本を出したのを思い出して借りてきた。

 客と料理人が相対して、目の前で料理をする「料理カウンター」形式の店は世界中に日本にしかない、というのが本書の主張。読む前までは確かにそうかもしれないな、と思っていたが、読み始めて「屋台は?」と気がついた。札幌ではほとんど屋台を見かけないので良く知らないが、あれは客と料理人が対面で向かい合って目の前で料理をするものでは?そして東・東南アジアではかなり普及していると聞く。よく読んでいくとこの本で取り上げているのは「上質な料理をいただく場所としての『料理カウンター』」(「板をはさんだ日本的空間」より)だそうだ。
 こうなってくると興味は半減。普段行く食堂やラーメン屋、たまに行く住宅街にあるような鮨屋は入っていないらしい。また、「カウンター」が日本で広く普及した理由のひとつに「階級制度や階級意識がない」ことが繰り返しかかれているが、オイラは40半ばを過ぎたが、この本に出てきたような「板前割烹」に一度も行ったことはない。これは明らかに階層化の表れでは?

 書いてあることは色々と面白いのだが、浮世離れしている感じがして今一信用できない。

 住んでいる世界が違う、という感じだろうか?
 

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