月曜日, 7月 29, 2013

本:10年後に食える仕事、食えない仕事

 どこで見つけたかは忘れたが、図書館の予約が回ってきて読んだ。

 一章の最初で「『フラット化する世界』でも示されたとおり」と書かれているように、 フラット化する世界で生き残るためにはどの仕事を選べばよいか、について考察している。

 ただ、タイトルには偽りがある。「食えない仕事」はその通りなのだが、「食える仕事」の方は単にその仕事が日本に、日本人に残るというだけで、その仕事に就けば食える、という類の仕事ではない(唯一の例外は国家公務員)
 たとえば「食える仕事」に医師や弁護士、お笑い芸人がある。どれも日本語の壁があって外人がなるのは困難というのが理由だ。だから「食える仕事」として生き残る、という。
 たしかに、コンビニや居酒屋の店員、工場の作業員などの仕事は日本人の仕事としては残らないであろう。そういう意味では「食える仕事」だが、医者も弁護士、お笑い芸人はなるのも大変だし、なれても、すでに今の時点で楽に食える仕事ではないと聞く。

 IT 業界では「食える仕事」としては
・ゲーム開発、SE、プロダクトマネージャ・システムエンジニア、アプリ系エンジニア、
・ブリッジマネージャー、サービスプロデューサー、基礎研究員、スーパープログラマ、コンサルタント
が上がっているが、前者はその仕事のなかでの生き残りが大変な仕事、後者はその仕事に就くこと自体が大変な仕事である。

 ちなみに「食えない仕事」は
・インフラ系エンジニア、ベンダー系資格保有者、保守・メンテコールセンター、コーディングプログラマ、テスター
とあるが、こちらは腑に落ちる。すでに自分のまわりでも、この分野では海外仕事が移っている話が聞こえてくる。

 結局は、仕事を選んだ上で、努力を重ねなくては食っていけないということ。

 それって最初からわかってたことなんだよなぁ。 いろいろと細かいところで勉強にはなったけど。
 


 

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