大好きだけど、最近イマイチな橘玲の本ということで図書館に予約、やっと回ってきた。
メインの内容はいつもの橘玲節で目新しいところは無いが、復習にはなった。
ただ、その分、粗が目立ったり、理屈を自分の都合の良いように振り回すのが目に付く。
最初のほうで、複雑な原因で引き起こされる大地震の予知は、やっても無駄と言い切りながら、この本全体のテーマがいずれ起きる日本の大きな変化に備えてリスクヘッジしろ、というのは大きな矛盾。
クリェイティブクラスとマックジョブの比較も「10年後に食える仕事、食えない仕事」と比べれば甘過ぎ。マックジョブの賃金は「世界標準」に向かって収斂し、食うにも困る人たちがたくさんいて、クリェイティブクラスの仕事もどんどん海外に移っている現状を無視している。
同じネタを使いまわして何冊も本を書く人は昔からいたが、橘さんもその仲間入りか。
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