久しぶりの韓国本、というか、もう一冊並行して読んでいる本があるのだが、それは韓国の歴史についての本なので別物。去年の12月に図書館に予約したのだが、ようやく回ってきたので読んだ。
「韓国消滅」のタイトルはニューヨークタイムスが2023年12月2に「韓国は消えつつあるのか?」という記事を乗せ、それにCNNも続き「韓国消滅」が世界のメディアの定番ネタになったことからきたようだ。人口減少からの韓国消滅からはじめて、なぜ韓国が今の状態にあるのか、筆者の視点からいろいろ書かれている。その内容を自分なりにまとめると、国の存亡の危機から自力で生き残った経験がないから妥協ができない、なので本当の民主主義ができないということらしい。韓国と同じように日本の植民地から独立した台湾は中国に併合されるか否かで相当もめ、結局現状維持という妥協案を選んだ。韓国は日本と戦って独立したわけでもなく、現在の地位を得られたのも冷戦の影響が大きい、なので本当の民主主義を得る過程を経験できていないということらしい。
日本も江戸時代の終わりから明治時代にかけては相当の血を流したし、第2次大戦では大敗した。そういう経験がないと民主主義というのは根付かないのかもしれない。
それはともかく、最近の韓国情勢を見ているとちょっと不安になってくる。ウクライナ戦争にイスラエル・イラン紛争と国際情勢が不安定な中、北朝鮮がウクライナ戦争でロシア側に付いて存在感を強めているのに内政は混乱状態。朝鮮戦争の休戦が破られ、韓国から難民が大量に日本にやって来るような事態は勘弁してほしいのだが...
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