日曜日, 1月 17, 2010

本:男おひとりさま道

 本屋の新刊書をおいてある平台にこの本があった。帯には「在宅ひとり死はこわくない」とあり、「孤独死上等(© 秋月りす)」なオイラとしては気になる一冊。パラパラと開いてみたが、立ち読みできるほど読みやすくも無く、興味も引かなかったので図書館に予約、やっとまわってきた。

 (男女ともに)おひとりさまを死別シングル・離別シングル・非婚シングルと分けているのだが、第1章は死別シングル・離別シングルに重点を置いて書かれているので非婚シングルのオイラにはうんざり。40を過ぎたシングルは結婚する可能性はまずないと何度も念を押されるのでなおのこと。第2章も定年退職後のことがメインで40半ばで早々とセミリタイヤ中(?)のオイラにはあまり関係なし。
 第3章以降は老いて一人で暮らせなくなったときのことがメインに書かれているのだが、これは参考になった。
 著者自身が自ら選んだ「おひとりさま」なので、その分を差っぴかなくてはならないが、介護が必要になったとき配偶者や家族というのありがたいとは限らないものらしい。このあたりは「なんで結婚しないの?年をとってから大変だよ?」しつこく絡んでくる身内をあしらうときに役に立ちそうな内容 (^^;
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 最近は、地域によっては一人暮らしでも自宅で臨終を迎えられるところがあるらしい。いまはまだ数が少ないが、オイラが70代80代になるころには日本中に広がるのではなかろうか?
 ちょっと前までは高齢者は住むところを賃貸するのが大変だから持ち家が必要といわれていたが、最近はそんな話はあまり聞かない。全体の人口が減る中、高齢者が増えていけば、高齢者を対象とするマーケットが増えないわけがない。
 そういう意味で「おひとりさま」の老後はこれからだんだん良くなっていきそうな気分にさせてくれる一冊。
 この点に限っても男性に限らず女性が読んでも役に立つ本。

 人生は死ぬときのまでの暇つぶしとか、ガンで余命宣告されるのは悪いことばかりでもないとか、オイラの考えと近いところもあるが、しかし、この著者の別な本を読みたいという気にはならないあたりが微妙。

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