月曜日, 8月 28, 2017

本:代替医療の光と闇 ― 魔法を信じるかい?

 最近 twitter やら Fasebook でトンデモ医療の話をみるので、まともそうな本を図書館から借りて読んでみた。

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 日本の代替医療もかなりひどいが、この本を読む限り、アメリカもそうとうなもんである。どうやら代替医療を派手に紹介するテレビ番組がありいろんな「スター」を生み出しているらしい。そのスターの中にはいろいろと医学を学んでいたり、ノーベル賞を二つ取った人までいる。弁護士や役人などもいて、そんな人たちが力を合わせ法律を作らせず、サプリメント業界を無法地帯にしているとか。

 アメリカは控訴社会だし FDA ががっちりやってるからトンデモ医療には厳しい、と思っていたが全然そんなことは無いらしい。
 
 スティーブ・ジョブズが癌と分かった後、標準治療に入る前の9ヶ月間に受けた代替医療のひとつ、ゲルソン療法の研究所はまだ営業中だそうだ。
 
 日本の黒酢・すっぽん・シジミあたりのサプリの CM はかわいらしく見えてしまう。

 代替医療を否定するだけではなく、プラセボ効果については、痛みを抑えるだけではなく、免疫力を上げる効果があるという科学的研究も紹介していて、ホメオパシーレメディーのような代替医療を全否定しているわけではない。

 今の科学が全能だとは思ってはいないが、この本を読んだあとは、どこの誰ともわからない人たちの主張よりは信頼してよさそうな気にさせてくれる。

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 普段から 7-8種類のサプリメントを飲んでいたのだが、この本を読んでマルチビタミン・ミネラルのサプリを飲むのをやめた。一日の必要量の 100% を 6錠で摂れるサプリなのだが、いくら何でも普通に食事をしたうえで、必要量全量をサプリで摂るのは問題あるだろうと、一日 1-2 錠にしていたのだが、この本にあるように、ビタミンを多く摂ってデメリットがあるのであれば、「マルチ」ビタミンとしてとる必要もあるまい。
 
 気のせいかマルチビタミン・ミネラルのサプリを飲むのをやめてから、体調が悪い日が減った。
 
 プラセボもあるだろうし、体質的に合う合わないもあるだろうから他のサプリをやめる気はないが、いままで以上に体調を見ながら取捨選択をしていく必要がありそうだ。

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