火曜日, 3月 31, 2020

本:絶望の林業

 何年か前に林業ハッカソンというのに参加して、それから少し林業に興味を持った。2-30年前はオフロードバイクで林道を走り回ったりしたし、父の最初の仕事が営林署勤めだったらしいので、森に縁のないこともない。
 最近は GPS 受信機を作っているのだが、この関係で林業系の研究者の方にお世話にもなっている。

 ということで、Facebook で林業関係者を何人かフォローしているのだが、その中の一人が出した本を図書館で借りて読んでみた。重版がかかっているそうで、林業系の本としては、珍しく待たされた。


 読んでみてわかったことは日本の林業には夢も希望もないということ。林業ハッカソンで林業について勉強したり、それ以外にも本を読んだり、ネットで色々仕入れた情報が裏打ちされた形。
 動いているお金の7割が補助金とか、木材の生産・加工・流通・販売・消費が上流から下流までが寸断されていて繋がっていないとか、行政のやりかたがその場しのぎの短期的なとか、明るい話がほとんど出てこない。
 
 大きな街の住宅街に住んでいるので「森」にほとんど縁はないが、「森」は国土にとって重要なものらしい。それをきちんと管理できないと、将来の日本はどうなるのか。最近は異常気象で大雨とかも多いし...。
 
 と余分なことを考えてしまう本だった。

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