水曜日, 6月 28, 2023

羊蹄山登山記 2023-06-27



 今年は富士山に登りたいと思っているので、トレーニングのための羊蹄山登山。今年はすでに3回藻岩山に登っていて、羊蹄山にも三週間ほど前に登っている(5合目を超えたあたりで戻ってきたのだが...)

 今回は、新しい登山靴での登山。富士山を登るのに100年物のトレッキングシューズでは不安があったので、モンベルの、札幌赤レンガテラス店に行って、店員さんと相談しながらアルパインクルーザー800 ワイド Men's を買った。トレッキングシューズとミドルカット、ハイカットのブーツといろいろ悩んだのだが、藻岩山はトレッキングシューズで十分だし、羊蹄山は長丁場、店員さんは富士山ならハイカットの方がよいのでは?ということなのでハイカットを購入。試し履きの時に用意されていた靴下が異様に厚いハイソックスで、これなら靴づれ防止になろうと購入。「小石が入って、何度も靴を脱ぐのだが何とかならないか?」と聞いたら、スパッツをすすめられたのでこれも購入。トレッキングポールも欲しかったが、事前にチェックしていたデカトロンの倍近い値段だったので、これはパス。2万円ぐらいの登山靴を買いに来たのだが、結局3万円近く払って、登山靴・ソックス・スパッツを買って帰る。
 そのあと通販でデカトロンのトレッキングポールを購入。このブランドは、以前テントを買ったことがあるのだが、値段がお手頃な割に品質はまとも。Amazon や Aliexpress ではもっと安いものもあったが、下りでは体重をかけるものであり、下手に折れると命にもかかわるので信頼できるブランドのものを買った。
 
 登山の前日、23:30 に布団に入ったがなかなか眠れず。眠ったと思ったら、寝過ごしたと!と思って突然目が覚める。しかし部屋が真っ暗だったので、明らかに日の出の4時よりも前。なんとか再度眠ったのだが、また、寝過ごした!と思って目が覚める。今度は部屋は明るかったが、なぜか寝過ごしていないと確信があり、寝過ごした!と大丈夫!!の葛藤の中、06:00にセットしたアラートを聞くまで布団の中でうとうとする。6時間以上は布団の中にいたのだが、4時間ぐらいしか眠れた気がしない。やはりアラームは二つ以上セットしないと安心して眠れない。
 
 ごはん(120g)と、きゅうりとひじきの酢の物、納豆で軽い朝食を摂った後、06:40に家を出る。途中、中山峠のトイレによって大きいのを出し、喜茂別のセイコーマートで軍手を買って08:25、登山口の駐車場着。ここでまたトイレに寄って大きいのを出す。これで今日は大きい方の心配はなさそうだ。
 

 登山開始は09:00。服装は、ランニング用のズボンにツにユニクロのポリエステル製のTシャとチェックのシャツ。靴は買ったばかりのハイカットの登山靴。腕にはスポーツウォッチ。眼にはサングラス。トレッキングポールを2本持った。かなり昔に買った秀岳荘のリュックサックには500mlの水のペットボトル1本、スポーツドリンク3本、おにぎり四つ、プロテインバー3本。
  真狩口は入ってすぐにかなりキツい、緩い崖みたいな登りになるのだが、そこで右足を大きく上げ体を持ち上げたところで右ひざに違和感を感じた。膝が明らかに緩いのだ。特に痛みとかはないのだが、大きく曲げてから体全体を持ち上げると明らかに違和感がある。緩い。普通に歩く分には問題ないし左ひざは何ともないので、気を付けて使い分ければ何とかするしかない。最近、減量のために、毎日バックレッジというトレーニングをしているのだが、それがかなり膝に来る。今日の登山のために二日ほど休んでいたのだが、回復しきれなかったようだ。
 登山を始めるまでは多少眠いぐらいで強い寝不足感はなかったのだが、動き出して脈拍が上がると寝不足時特有の、後頭部に鈍い痛みが出てくる。スポーツウォッチを見ながら脈拍を130前後に抑えてゆっくり登る。

 前回は雨模様だったが、今回は晴れ。最初、長袖のシャツの袖を捲って着ていたが、2合目あたりですれ違った人が半袖のTシャツだったので長袖を脱ぐ。背中は汗でぐっしょりだった。この時、今日初めて虫よけと日焼け止めを塗る。なぜ登り始めるときに塗らなかったのかは謎。
 前回は雨模様で今回は晴れているので登りやすい部分もあるが、地面の細かな岩は滑るし笹が茂って通り道が狭かったりでそれなりに登りにくい。笹が道を横切って何本も倒れているところでは、道から人が滑り落ちたのだろうか、下側の笹が押しつぶされたようなところが何カ所かあった。
 途中、降りてくる5-6人の人とすれ違った。中にはスキーを担いでいた人や下の方で追い越していったトレイルラン風の外国人もいた。
 
 09:00登山開始で目標下山タイムは18:00(日没は19:00すぎだが、木が茂った登山道の中は暗くなるのが早いため)で登山時間は9時間、5時間登って4時間下りの計画を立てていた。公式ページには「休憩時間を除き一般で4~5時間で登頂できるでしょう。」とあったので、前回も登ったし、5時間あれば頂上までは行けるだろうと思っていたのだが、7合目についたところで5:15経過。あきらめて下山開始。

 下山前に靴ひもを締めなおしたのだが、これが失敗。歩くたびに両足の足の裏の小指の付け根と親指の付け根に痛みが。痛みが出た場所はもともと固くなっていて(特に小指の付け根)、底の薄い靴などを履くと痛みが出ることがあったが今回はキツかった。締めなおせば良かったのだが、スパッツを付け直すのが面倒くさいのでそのまま歩いた。歩くうちに靴紐がゆるんできたのか痛みは少しずつやわらいではきたが、下山するまでずっとつずいた。下りでは足の先がずれない方が良いだろうと、つま先の方をきつめに締めたのだが、あとからネットで調べるとこれが悪かったらしい。下りではつま先ではなく、足首を強めに締めるのが良いそうだ。忘れないようにしよう。
 結局下りも登りとほぼ同じ5時間かかった。日が陰って薄暗くなる中、2合目あたりで追いついてきた高齢の方とご一緒でき、心強かった。最後の方では、念のためにと持ってきたダイソーのヘッドライトも使った。足元がほんのり明るくなる程度だったが。
 下りも登りと同じ時間がかかったが、原因はよくわからない。幸いなことに膝に痛みはほとんど無く、2合目あたりで、左膝の裏側に痛みが、右膝の前外側に軽い痛みが来たが、ペースを落として乗り切った。足裏の痛みが続いて踏み出すたびにだいぶ気を使ったのでこれが一番の原因かもしれない。
  持っていたおにぎり四つと水・スポーツドリンク4本は全部飲み、食べ、プロテインバーは一本だけ食べた。

 駐車場近くでは、女性の3人組を見なかったか?と声をかけられた。その人たちを待っているそうだ。途中から一緒に降りてきた人が、山頂では見かけた気がする。もう、降りたのではないか?別な登山口に降りたのでは?と話していた。無事に出会えていればよいのだが。
 
 下山後は、まっかり温泉へ。さすがに今回は財布を忘れなかった。ラストオーダーを10分過ぎていたので残念ながら食事はできず、空腹のままひと風呂浴びた。それから真狩のセブンイレブンでスープカレーを買って車の中で食べ、そのあとはまっすぐ札幌へ帰ってきた。

 トレッキングポールは特に下りでは大活躍だった。しゃがみ込んで降りなくてはならないようなところでもポールを使えばしゃがまずに降りられ、膝を大きく曲げずに済み、時間の節約にもなった。また、体重を乗せることも多く、安物を買わなかったのは正解だったと思う。ただ、家に帰ってきて車庫に車を入れ、シャッターを降ろそうとしたら、いつものように片手で降ろすことができなかった。結構を腕力を使ったようだ。
 
 新しい登山靴の評価は、
 1.グリップが良かった。今までの靴だと絶対滑りそうな場所、例えば、傾きのある木の根とか凸凹な石の上、斜面でもほとんど滑ることがなかった(濡れていたらどうなるかわからないが)。
 2.足首が楽。当日はよくわからなかったが、翌日、体中あちこちが痛い中、足首だけが痛みどころかこわばりや違和感すらなかった。
 3.足裏の痛さは今までで最高クラス。今までも底の薄すくて固い靴とか、軽量なランニングシューズなどで痛かったことはあるのだが、その非ではない。スキー靴で目一杯締め付けた時と同じぐらいだろうか。ただ、スキー靴の場合は滑り降りたら緩められるので、今回の方がキツい。
 4.ペースが落ちた原因の可能性がある。トレッキングシューズと比べると靴自体が重い。
 5.左のかかとの下外側にマメができてた。
富士山に行く前に、クッション性の良い中敷を入れてもう一度試したい。
 
 降りてから yamap を見たところ、平均ペースはゆっくり(50-70%)、前回(平均ペースは標準で90-110%)折り返した五合目と六合目の間までで40分弱遅れている(前回は169分、今回は207分)。スポーツウォッチの記録を見ると、脈拍はあまり変わらず、気温が前回9℃で今回は21℃(いつの時点の気温かは不明)。睡眠時間の面では前回とあまり変わらず、変わったといえば、気温、靴、トレッキングポール、サングラス。
 睡眠不足の上に気温が高かったので、ペースが上げられなかったというところか。

 今回の登山は富士山登山のためのトレーニングなのだけれど、今回の調子だと富士山の山頂まで登るのはきついなぁ。今回の登山靴で、もう一度藻岩山にもう一度登って、暑さにどれぐらい影響を受けるか調べねば。

追記

 登山の翌日、体重が1kg減って、ベルトの穴が一つ痩せた方にずれた。その翌日も戻してない。この調子でいけばいいなぁ...

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