どこで見つけたかは忘れたが、韓国の尹錫悦大統領の弾劾関係の情報をネットで漁っているときに見つけたのだと思う。何年か前に韓国関係の本をだいぶ読んだのだがその後に出た本。2022年6月に出た本なので、すでに今の韓国の状況を予見していたのかとおもって読んでみた。
民主主義というのは、なんだかんだ言って西側で統一された価値観で、それを基準に右とか左とかという評価になると思っていたのだが、韓国の場合はどうやら違うらしいということが実例をあげながら解説されている。今回の韓国の戒厳令から大統領弾劾の流れを見ていると三権分立が全く機能していないように見えるのだが、そのあたりについて理由を含めて詳しく書かれている。
以前、日本在住の韓国人のyoutube動画を見ていて、今回の件についてテレビで一緒に出た人が韓国の民主主義は若いからと話していたがそれは違う、と言い、あぁ、韓国を持ち上げるのだなと、思ったら、韓国に民主主義はない、と言い切った。実はBSのニュース番組で出演者が「韓国の民主主義は若い」と言うのをyotubeで見たのだが、お堅い系(元役人か外交官)のポジションで言葉を選びながら渋い顔で何度か繰り返していたのが印象的だったので覚えている。韓国でいう民主主義が西側で一般にいわれているものと違うことを知っていながら、ポジション的にさすがに「違う」とは言えなかったのだろう。
韓国の民主主義が西側と同じになるかどうかだが、日本やアメリカは明治維新や南北戦争のように多くの同胞の血を流して今の民主主義を得たが韓国にはそのような経験がないのと、千年以上中国の属国だった体質がしみついているので無理ではないか、と自分には読めた。そうえいば日本からの独立も宗主国と戦って勝ち得たものではない。韓国に民主主義が根付くためにはまだいろいろと経験が足りないのかもしれない。
この本では、このままではアメリカが韓国を見放す可能性が高いので、韓国があちらの陣営にいくことも否定していない。
こないだyoutubeを見ていたら軍事専門家の小泉悠が、自分が北の人間なら内政がぐちゃぐちゃな今の南の状態を見逃さない、と言っていたが、今、北はロシアの応援にリソースを割いていてその余裕はないのかもしれない。なんとかウクライナ情勢が落ち着くまでの間に韓国に立ち直ってほしい。韓国が内乱状態になって日本の自衛隊を中心とした治安維持部隊が派遣されるという事態は日本も韓国も望まないだろう。
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