日々の徒然を

日曜日, 1月 04, 2009

good bye roadstar

 ロードスターを手放すことにした。

 一昨年の秋まで勤め人だった頃は結構な給料ををもらっていて、さらにやめる一年ぐらい前までは片道 15km の自動車通勤だったこともあり、車を2台持っていた。一台は普通に使う車、フォレスタ。もう一台は遊び車、ユーノスロードスター。

 ロードスターは運転していて実に楽しい車である。おまけに、今、その点で代わりとなる車が無い。ジャンルとしては FR のライトウェイトスポーツカーである。勘違いしている人が多いのだが、(少なくともオイラ的には)オープンはあまり関係が無い。おまけみたいなものである。
 楽しむのはスピードの絶対値でも強力な加速感でもなく、軽快なフィールとコーナーリング --- 気持ちよく走って止まって曲がることである。ロードスターだと、ちょっと大きめの交差点も「コーナー」になり、思い描いたラインをトレースする楽しみがある。コーナー上の一本のラインの上をトレースするという言葉があるが、ロードスターの場合、その一本の線の内側か外側かを選んだり、場合によってはスラロームすら出来る気になる。加速減速も素直で ---そのためにエンジンはあえてパワーを搾り出していない--- ワインディングロードが実に楽しい。
 昔、マンガでおなじみの AE86 の時代よりさらに以前は、この種の「FR のライトウェイトスポーツ」は掃いて捨てるほどあったのだが(それでも専用ボディのロードスターほどのものは無かった思うが)最近は乗用車は特に大きなサイズ以外はほとんどすべて FF(か FF ベースの 4WD)になり、スポーツカーはラグジュアリ路線に走った。いま、駆動方式 FR 、車重1トン以下の車というのがありえない。その上でホイルベースが 2265mm などというのは絶望的である(軽のキャブオーバーを除けば)。ちなみに今の NC ロードスターは FR だが、車重は1090-1140kg、ホイルベースは2330mm、トレッドは 1405/1430 から 1490/1495 と広がっているのでホイルベースとトレッドの比は小さくなっているが...。

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 一度手放すと、もう、二度と手に入らないことはわかっているのだが、それでも手放す一番の理由は維持費が高すぎるため。
 まず最初にかかってくるのが来年春の自動車税。43,400円(古い車なので高い)。そして来年5月末には車検がくる。16年落ちで走行距離が 87,000km なのでタイミングベルトも交換したい。これで10万円強。4-5年前からヘッドガスケットからオイル漏れをしているのでタイミングベルト交換と一緒にこれも直したい。車検とあわせると15万円を超え20万円に近くなる。
 2番目の理由はほとんど乗らないこと。数年前まで片道 15km の自動車通勤をしていたのでそれなりの維持費を払ってもペイしたのだが、無職の身の今、乗るのは月に一回か二回、それも雪の無い季節だけ。こうなると一回乗るために一万円ぐらい払っている計算になる。がんばって稼いでそれぐらいの維持費が払えるようになったとしても、そうなるとおそらく乗る暇が無い。
 三つ目の理由は、もう一台車があること。ロードスターとは別にフォレスタが一台ある。それならフォレスタを売るという手もありそうだが、雪道の走行性能と荷物の積載量を考えるとロードスターを残すのは難しい。雪の無い場所でしがらみの無い生活をしていたなら、残すのはロードスターなのだが...。

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 手放すと決めて最初に行ったのは、中古車買取もしているオートバックス。16年落ちの車なので買値が付く可能性は低いと思ったが、ネット検索してみると同程度の車が 2-30万円で売っている。もしかしてと思って査定をしてもらった。ちなみに中古車専門業者に行かなかったのは、以前えらい目にあったことがあるから。
 なにやらいろいろトラブルがあったらしく、査定には2時間もかかったが、結局査定は0円。「来年車検の前に来て下さい、ウチで廃車にする場合は、リサイクル料はお返ししますから」といわれて、BOX ティッシュを二つもらって帰る。

 5万円でも値が付けば...、と思っていたのでちょっとショック。おそらく他の大手中古車専業店に行っても値段は変わらないだろうと思い、今度は廃車を買い取ると TV-CM を流していた中古部品をメインに扱う店へ。「廃車にしたいのですが見積もりをお願いできますか」とたずねると「申し訳ありませんが、鉄スクラップの値段が暴落して、現在買い取りはおこなっておりません」と平謝り。

 こうなると選択肢は

  • とりあえず、来年の車検まで乗る
     まともな冬タイヤが無いので、あと乗れるのは来年の4月が少しと5月。春が遅いとそれも危ない。それでも自動車税は 44,000円ほどかかる。
  • オートバックスに廃車に出す
     リサイクル費用 5,510円は戻ってくる。売れそうなモノを全部はずしてヤフオクに出せば、1万円ぐらいでは売れるか。
  • 自分で中古車オークション・ヤフオクに出す
     今からだと、年内に名義変更まではいけない。それに雪が積もると冬タイヤが無いので走れない。
ぐらいになる。

 結局選んだのはオートバックスで廃車。3時間ほどかけて、後付のカーステレオとスピーカー、ストラトタワーバー、イリジュームプラグとウルトラのプラグコードをはずし、アルミ+ラジアルはもともと付いていた鉄板ホイル+スタッドレスに履き替え。気温が上がって道路から雪がなくなる日を選んでオートバックスへ。
 前回のオネーチャンとは別な男性が出てきて、「状態がいい車なので、一応もう一度見させてください」といって10分ぐらいで再査定してくれたがやっぱり0円。廃車手続きに一万数千円かかるが、それはリサイクル費用と相殺するので無料でお引取りします、とのこと。あっちのオネーチャンは自社で処理するのでリサイクル費用は返してくれるといたと話すと、リサイクル費用を廃車手続きの費用と相殺するのでお返しは出来ないとのこと。
 ここまできたら 5000円で騒いでもしょうがない。お願いすることに。で、話を聞いて行くと廃車にすると自動車税と自賠責が戻ってくるとか。確か任意保険も戻ってくるはず。あわせて一万円ぐらいにはなるか。
 使うだろうと思って、判子は持っていったのだが、他に印鑑証明と実印が必要といわれる。そういえばそうだった。今日は土曜日なので月曜日に持ってきます、といって引き上げる。

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 家に戻って、必死になって印鑑登録証を探す。最後に使ったのは今のフォレスタを買ったときだから5年近く前だ。「むかし」置き場所に決めていた場所には無い。というか、その置き場所の引き出し自体がもうそこには無いのだ。
 印鑑登録証が無いと印鑑証明が取れず、印鑑証明が無いと名義変更ができない。再発行には数日かかるようだが、そうなると年内の抹消手続きが危うくなる。年内に抹消できなければ税金を払うわけだから、それなら車検の切れる来年の5月末まで乗ったほうが良い。そうすると、すみませんがと頭を下げてロードスターを引き取ってきて、はずしたもの全部付け直さなくてはならない。
 記憶を手繰っていろいろ探して行くうちに、昔の置き場所の引き出しのある場所を思い出した。そして、そこを探すと、あった。結局 30分ほど探しただろうか。この種の探し物としてはかなり短いほう。大体はあきらめて忘れた頃に出てくる (^^;

 これはやはり、ロードスターは手放すべきという啓示か?

 見つかって一安心した頃、オートバックスから電話が。「先ほどの車、店長が状態が良いので店内に展示したいということなんです。そうすると売れる可能性もあるのでリサイクル費用はお返しします」とのこと。
 うーん、そんなこと言われると手放すのがますます惜しくなるが、仕方ない。

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 月曜日、早起きして印鑑証明を取りに区役所へ。順番待ちの番号札があったり、証明書類の引換証に IC タグが入っていたり(引渡しのときに名前を呼ばれないし、間違って渡すことも無い)、申込用紙を書くテーブルのすべてに電波時計がおいてあったり、しばらく来ない間にずいぶんと変わってしまった。印鑑証明をもらい、それを入れる封筒をもらう。封筒に広告がいくつも印刷されていて、その中には「廃車買取」の文字があるものが二つ。失敗したか?と思ったが、よく見るとそのうち一軒はこの間断られた店。

 オートバックスに行くと、オネーチャンが「あんまり外観がきれいなので、店長が是非店内のディスプレイに使いたいということなんです。その方が元のオーナさんにも喜んでもらえるんじゃないかと。」そいつはちょっと微妙。車は走ってナンボだからなぁ、乗る人がいないなら、いっそつぶしてもらったほうがいい気もするが。
 書類を書き直し(廃車依頼から譲渡に変更)、リサイクル費用5,510円をもらい、年内の一時抹消手続きだけ念を押して店を出る。

 駐車場を見回すと、隅のほうに昨晩からの雪をかぶった、元オイラのロードスターがあった。オイラの手元にあった間は、冬場はずっと車庫の中だったから、ボディーに雪が積もったのは、買う前に中古車屋の店頭で雪をかぶって以来、7年半ぶり。これからは着飾って、店の中で余生を暮らすか。

 そういえば、こっちのページの写真もこのロードスター。そういう縁のあった車なのかもしれない。

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