図書館の新入荷の棚にあった本。「スピンドクター」って何?と小さな文字のサブタイトルを読んだら[”もみ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術]とあったので借りてみた。
この種の本はが好きで色々と読んできたのだが、いままで[「社会調査」のウソ]を越える本にお目にかかったことはなかった。が、この本はかなりいける。
[「社会調査」のウソ]が理論的・トップダウン型だとすると、この本は実践的・ボトムアップ型の本。
本当かいな?と思える話もあるが、北野誠・活動自粛の原因の考察とか、マスコミがスキャンダルを暴くのを無力化する方法(毒を持って毒を制すというか、肉を切らせて骨を断つというか)、ザ・ホワイトハウスにでてきたような選挙のプロが日本にも *何人も* いる、などなかなか面白かった。
また、インターネットを使った「スピン」にも言及していて、名誉毀損裁判を有利に進めるためにに 2ch でネット告発をするとか、goole *サジェスチョン* 八分なども書かれていてなかなか勉強になる。
著者は最後に「メディアリテラシー」という言葉の「真に意味することはよくわからない」と書いているが、なかなかどうして、この本は「メディアリテラシー」中級編というか応用編ぐらいの価値はある。
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