サブタイトルが「50歳からでも脳と心が成長する栄養学」。図書館の新入荷の棚にあって気になったので借りてきた本。
「代謝」について身体代謝と精神代謝にわけ、精神代謝には今までの常識と違った栄養の取り方や生活習慣が重要と説いた本。
最初に出てくる、スポーツ系アミノ酸の BCAA は運動しないときに飲むと精神面のバランスを崩す、という説明は勉強になったし、経験的にも納得がいった。
以前運動していた頃、トレーニングをしていないときでも脂肪代謝を期待して VAAM ウオーターを飲んでいたのだが、たまに違うアミノ酸系飲料に変えると、妙に頭が重くなった記憶がある。VAAM 以外のアミノ酸系スポーツ飲料はほとんどが BCAA メインなので納得がいった。
この本にある身体代謝と精神代謝に効くアミノ酸のリストと VAAM に含まれるアミノ酸を比べると、VAAM には精神代謝に効くアミノ酸が結構含まれているのがわかる。VAAM って意外と精神面の方にも効いているのかもしれない。
その他、「精神代謝」を良くするためにどういう栄養をどんな風に摂ればよいか詳しく説明してあり、なかなか説得力がある。
ただし、脳のエネルギー源は糖だけと言ったり(ケトン体も脳のエネルギー源になるらしい)、水飴の原料を麦芽と言ったり(主成分は麦芽糖だそうだが、最近原料は麦芽では無いそうだ)、パスタは白米より糖の吸収が早いと言ったり(GI 値はパスタのほうが低い)、著者が医者の割には栄養学的な面でかなりあやしい。
それでも、まぁ、「和食を中心に、いろんなものをバランスよく食べる」ということが食事法の中心になっているので、実行しても損はあるまい。
栄養に関しては、時と共に正しいことが変わっていくのでこの本を鵜呑みにするのは危険だが、手元に一冊置いて時々読み返したい本。
0 件のコメント:
コメントを投稿