日々の徒然を

土曜日, 2月 05, 2011

本:不道徳教育


 橘玲のまだ読んでいなかった本。図書館に予約していたのが順番が回ってきた。橘玲は好きな作家なのでなるべく読むようにしているのだが、この本はこの人にしては珍しい翻訳もので、超訳とまで書いてあった上にタイトルの「教育」という言葉が気になって買ってまで読む気がしなかった。

 原著は 1976年に出版されたリバタリアンの大学教授が書いた本。リバタリアン(Libertarian)というのは「自由原理主義者」だそうでリベラリスト(Liberalist)とは違うそうだ。
 内容はよく言えば極論、悪く言えば屁理屈。売春やドラッグ、高利貸、「労働基準法を尊守しない経営者たち」などなどを擁護しているのだが、実際、ドラッグや売春合法化は海外では進んできているらしい。「労働基準法を尊守しない経営者たち」は、今の厳しい雇用状況を見ると一理ある。
 「中国人」の項もあり、日本が中国に仕事が奪われて行くさまが書かれているが、項の最後の解説を読んで驚いた。原著では日本->アメリカ、中国->日本となっていたそうだ。実際問題として日本はアメリカの多くの工場を廃業に追い込んだ(たとえばテレビ)わけだが、それでも世界一の経済大国として君臨している。日本は果たしてそうなれるかどうか...。

 とりあえず、最低賃金の柔軟な運用はニート・フリーターの就職支援に役立ちそうだ。

 あと、売春の合法化。違反者の取り締まりを厳しくすれば、女子高生が小遣い欲しさに気楽に春を売る状況はだいぶ改善すると思うのだが...。

 全体としては「橘玲」エキスを搾り出したような本。難しくて理解できない部分も少々あったがなかなか面白かった。

 

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