昨日 Garage labs で開催された Titanium Mobile ハンズオン に行って来た。
前半は Titanium Mobile の説明と、講師増井氏と Titanium の開発元 Appcelerator, Inc. とのかかわりについて。
Titanium Mobile の説明では、iPhone,Android でのネイテイブアプリ開発に対する優位性や、実際にストアに上がっている数(把握しているだけで、あわせて 30,000 を越えているそうな)、他のフレームワークとの比較を聞く。
増井氏と Appcelerator, Inc. 関わりの話の中で、氏は、アメリカで IT 系企業を起業したこともある、「世界を股に掛ける」IT エンジニアということがわかってくる。いわゆるシリコンバレー企業の就職・採用情報をリアルに聞けるチャンスはなかなかないので面白かった。
後半はハンズオン。月曜から家でコツコツと開発環境をノートパソコンにインストールしていたのだが、当日使おうと思ったら立ち上がらない。どうやら Titanium Studio が Win XP 未対応で、家ではたまたま使えていただけらしい orz。偶然隣の席が知り合いだったので、そちらのパソコンを見させてもらう。
Titanium 自体は Andoid と iPhone のフレームワークの差異を吸収した JavaScript で動く、薄いラッパというところか。完全に独自環境を構築するような大きなフレームワークではないので覚えるのは楽そうだが、薄いがゆえに、Android と iPhone の差異を吸収できていない部分も多いので、どちらのネイテブフレームワークの知識も必要になりそう。Titanium がカバーしきれない部分は機能はモジュールを作成して対応するそうな。
開発言語が JavaScript ということでちょっと心配していたのだが、純粋に言語として使い DOM が一切出てこないので、HTML5/CSS3 + JavaScript 的な難しいところはない。データ形式になじみのないものがあったが、それ以外は Android のネイテブフレームワークと比べて特殊なところは無さそう。
JavaScript で記述され、画面まわりのパラメータの指定が CSS 風になっているため、Titanium Mobail でプロトタイプをつくり、それをデザイナーさんに預けて画面まわりを完全に仕上げてもらってから、ネイティブで作り直すような使い方もあるとか。
開発環境としては iPhone 向けが先行していて、Android 向けがそれを追いかけているとか。Objective-C よりは JavaScript のほうが開発者や情報が多そうなので、そういう意味では、Android 開発者よりは iPhone 向け開発者の方が取り込みやすいだろうからこの選択は当然か。
iPhone と Android 両方で動かすアプリを作る場合、それぞれ別に用意しなくてはならないソースは全体の一割以下、そしてその部分を用意するだけで iPhone/Android だけでなく、スマホ/タブレットの対応も可能とか。
これからスマホ向けアプリは iPhone/Android 両対応が基本になるだろうから、ソースの大部分が共用できて Objective-C を使う必要がない Titanium Mobile は第一選択肢になりそう。
ま、iPhone をやるなら、まずは iPhone と mac を買わねば (^^;
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増井さん、スタッフの方々、お疲れ様でした。
機会があれば、また、是非。
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