ノーベル賞を受賞した中村修二さんについて、日経 BP 社のいろんな雑誌に載った記事を集めたもの。図書館で借りてきた。
青色 LED が話題になった当時、勤めていた会社で日経エレクトロニクスを定期購読していて、この本の記事の半分ぐらいはそのとき読んだ記憶がある。20年以上前の話だが、懐かしく思い出しながら読んだ。
本の内容の半分ほどは技術論なのだが、残り半分は裁判などの法廷闘争について書かれている。このあたりが、「ノーベル物理学賞受賞者」について書かれている本なのに、タイトルに「劇場」とある所以か?
本を通読して改めて思ったが、中村さん、なかなかのダブルスタンダード。大学卒業時、「家族のため」に京セラの合格を蹴って奥さんの実家のある地域の職場を選んだのに、朝から晩まで仕事漬けの完全なワーカーホリック。裁判は「日本の技術者のため」といいつつ、訴えた一番の理由は、古巣から訴えられたことに対する反訴。
ま、成果を出すためには柔軟に行かないとダメ、ということでしょう。
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