水曜日, 3月 04, 2015

本:ブレイクアウト・ネーションズ

 どこで見つけたかは忘れた。BRIC's の次は、どこが爆発的な成長をするのか?について考察した本。

 韓国と台湾について一章が割かれていたので、まずはそこから読んだのだが、韓国が良く書かれ過ぎている。いま、日本と韓国は関係がよくないので、日本人が得られる情報はバイアスがかかっているとは思うが、それを差し引いても良く書きすぎ。
 大卒の4割が就職できないとか、SUVが雨漏りするとか、アメリカで燃費のカタログ値をごまかしたとか、とても褒められるような状況ではない。
 
 うーんと思って Amazon のレビューを見ていたら、「韓国の分析がこれでは、他の国の分析も信頼できない」というのがあった。
 それはその通りだと思ったが、まぁ、その分を差し引いて読めば良いわけで、図書館から都合3回借りて読みきった。 

 大手証券会社の新興国担当が、先進国以外の地球上の色々な国を実際に見てまわって、その分析をまとめているわけで、これが面白くないわけがない。
 
 まぁ、世の中には色々な国があるものだと思ったが、わかりやすいのは 158ページの写真。トルコの首相がステージ上で講演をしている。同じ写真に SP が二人写っているのだが、一人が自動小銃らしきものを持っている。ちなみにトルコは、この本の中でかなり評価が高い。
 原著の出版が 2012年なので、ISIS は今ほど問題にはなっていなかったろう。なにが理由かはわからないが、おそろしや。
 
 まとめでは、これからコモディティ価格が下がり、いままでと違う動きが始まる、とあった。最近の原油の下落率は確かに大きく、その意味では当たっている。
 結局、どんな可能性が高いかは予測できるが、はっきりしたことはわからない、としている。
 
 当たり前といえば当たり前のことだが、しかし、裏づけがあるのは大きい。
 
 少なくないお金を株で回しているのだが、大きく動かす前には読み返したい内容。
 
 かなり売れた本らしいので、古本屋で探してみるか。

0 件のコメント: