どこで見つけたか忘れたが、図書館に予約を入れて、まわってきたので読んだ。
長年日本に関わってきたイギリス人ジャーナリストの本。
まぁ、いわゆる右よりの内容。また、イギリス人はアメリカに負けた感を持っている、とか、日本はヨーロッパの列強から植民地を奪った、という主張は、いわれるまで気がつかなかった。
この種の内容には詳しくないのだが、どうかなぁ?という点はいくつかあった。
わかりやすいのは、pp151 の「自衛隊は三島が檄で語ったように、アメリカの「傭兵」というだけではなく、アメリカ軍の補助部隊となってしまっている。」とあり、pp153 で「属国憲法を改めて、自衛隊を国軍として作り変えない限り、今日の日本は、擬い物の国家となっている。」とある。
現状についての著者の主張が正しいかどうかは別にして、今安倍さんがやろうとしている憲法改革は、自衛隊を、今よりアメリカの使い勝手良いものにしようとしているようにしか見えないのだがどうだろう。
もうひとつは、pp179「いまでは、このような危険はない。西側のジャーナリストが韓国で命を狙われることはない」。西側の大使は、ついこの間、公の場で命を狙われ、危ないところだったんだけどね。
後半は回顧録のようになってきて、歴史的な人たちとの係わりが語られる。興味がないせいか面白いとは思えなかったが、同時代に生きた年配の方なら面白いのかもしれない。
あと、翻訳がちょっと変。ほとんどはわかりやすい日本語なのだが、ところどころ文末に近い妙なところに句点があってリズムを崩された。
全体のバランスからするとその数は不自然。もしかすると著者が直接手を入れたのかもしれない。
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