木曜日, 8月 17, 2023

富士山登山記 2023 その 0.2 日程と交通手段

 [承前]

 登山ルートとスケジュールが決まったら、次は日程である。登山となれば天気が重要になる。雨の中の山登りも無くはないが、体力的に不安がある中、富士山のような長時間登山は曇り時々雨ぐらいが限界だろう。
 よく行く藻岩山は登山道入り口まで家から車で30分、朝起きて、天気と体調が良ければ午後から出かけられる距離である。羊蹄山の登山道入り口まで車で2時間、2-3日前から天気予報を見て、当日朝4時に起きれば日帰りができる距離だ。
 
 しかし、さすがに富士山はそうはいかない。登山の前日に登山ルート入口の須走口5合目の山小屋で一泊し、登山当日は御殿場に泊まるので宿の予約が必要だ。北海道からの移動なので飛行機の予約もいる。あまりお金をかけたくないので飛行機はLCCを使うとして、なるべく早めに予約したい。そのため、できるだけ早く天気の良い日を見つける必要がある。
 ではどうするか?今回はyahoo天気のスマホアプリを使った。yahoo天気はスマホ版だと15日先の天気予報まで見られる。なので13日から15日先の三日間晴が続いた日の中日、14日目を登山日とした。半月先の天気予報が当たる確率は低いし、yahoo天気に富士山山頂は無いが、麓の御殿場の天気とそう変わらないだろうし、三日続けて晴れなら天気が前後一日ずれても真ん中の日がそれほど悪くなることは無いだろうと判断した。
 富士山須走ルートの山開きは7月10日。この日はまだ梅雨明け前で雨の予想が続く。そして次第に雨が減っていき、7月20日に初めて晴れ予想が3日続いた。ということで、登山日は7月19日に決定。

 登山日が決まったら次は宿と飛行機の予約である。まずは他に代わりの無い須走ルート5合目の山小屋の予約。山小屋菊屋のWebサイトにある予約フォームから「7月18日に一人一泊したい。あと、19日日帰りで登山するのだが、荷物(キャリーケース)を預かってもらえるか?」メッセージを送る。翌日確認の電話がかかってきて予約が取れた。続いて御殿場のビジネスホテルを抑える。普段は東横インが定宿なのだが残念ながら御殿場にはない。下山後はかなり疲れているだろうから、日本全国どこでも同じな東横インクオリティが安心なのだが、無いものは仕方がない。google map で探した御殿場駅から徒歩圏で一番安いホテルセレクトイン富士山御殿場を予約。他は全部1万円以上だが、ここは6千円台。疲れて帰ってきて寝るだけだから高い金を払わなくてもいいだろう ><。

 宿の次は交通機関である。往路の新千歳-LCC-成田まではすぐ決まった。そのあとは色々悩んだ結果、成田-バス-東京駅-JR-御殿場-バス-須走口5合目とした。復路は往路の逆である。LCCを予約しようとして調べていくと問題発生。往路の新千歳-成田の料金が1万円を超えるのだ。時間をずらしたり、いろんなLCCを調べたり、日付を多少ずらしてもどうしても片道が1万円を超える。ならばLCCではない航空会社の新千歳-羽田を調べてみるとこちらも同じ日程だと値付けが高い。成田より羽田に降りた方が御殿場へ移動するのに金銭的にも時間的にもメリットが大きく、また預け入れ手荷物も別料金をとられないので+5千円ぐらいなら普通の航空会社の新千歳-羽田便を考えたのだが、同時期だと+1万円以上という感じだった。他に手段もないので新千歳-成田間18,880円(預け入れ手荷物料金2,200円込)、成田-新千歳間11,280円(預け入れ手荷物料金2,200円込)でLCCを予約した。ちなみに、普段飛行機で移動するときは手荷物を預け無いのだが、今回はトレッキングポールが機内持ち込みでき無さそうだったのと、荷物に登山靴があるため機内持ち込み手荷物の重量制限7kgを越えそうだったので、手持ちの古いキャリーバッグを使って手荷物を預けた。このキャリーバッグは厚さが少しだけJetstarの機内持つ込み制限を超える大きさで、固定されたキャスターが二つしかないタイプで、最近の360度まわるキャスターが四つあるのより荷室の高さ方向が広く、縮めたトレッキングポールを斜めに入れるとちょうど納まった。

 さて、これで準備万端、と思ったら、知り合いから「台風が来ないといいですね」といわれた。これはもう、運を天に任せるしかない。

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