土曜日, 3月 28, 2009

東京マラソン 2009 参戦記

スタート一時間ほど前に、大江戸線を都庁駅で降りる。

 案内には「駅は大混雑が予想される」と書いてあったが、それほどでもない。というか「混雑」という感じでもない。駅の出口は二つしか開いていなくて、そのひとつから地上に出ると、かなりの人手。そこからエントランスの荷物チェックを抜けて選手しか入れないエリアへ。ここいらあたりから人ごみを縫って荷物を預かってもらうトレーラーの前まで歩き、荷物を預けたのが、制限時間の5分前。そこからは正に「大混雑」の通路を抜けて予想完走時間によって区分けされた「J」の待機所へ。ここについたのも制限時間5分前の 08:40。スタートまでたっぷり 30分。上空にはヘリコプターが2機。周りの人たちはケータイで話したりメールを打ったり。良く見るとワンセグを見ている人もいる。普通ならここからはスタート前のセレモニーは見られるはずも無いのだが、みんなケータイで見てる。技術の勝利か。というか、「テクノロジーの無駄遣い」という気がしないでもない。
 急に尿意を催すが、何十台もある仮設トイレの前には長蛇の列、もうどうにもならない。スタート直後のトイレを目指そう。

 遠くで号砲が鳴っていよいよスタート。周りと一緒にぞろぞろと歩き始め、スタートラインを越えたのが15分後。大集団の中で、片側3-4車線の道路を全部使って走るのは、豪快でなかなか気分が良いが、ペースがつかみにくい。とにかくゆっくり走る。少し走ると路肩に小さく 1km の距離表示。タイムは 7:30 ほど。8km/h のペース。悪くない。ただ、路肩の距離表示が目立たない。1km おきに表示されていたようだが、1/3 ぐらいは見落とした。
 トイレは目立つ看板とともに、割と頻繁に設置されているのだが、どれも結構並んでいる。トイレの前まで行っては列の長さを見てコースに戻るを繰り返していたら、地下鉄の駅のトイレを使えるところがあった。こういうところなら回転も良いだろうと入ると、階段を下りてだいぶ進んだ改札の奥にトイレが。結構並んでいたが、ここまで脇道にそれて無駄足では悔しいのであきらめて用を足す。小を出している最中に大ももようしてきたので、大きい方も済ます。これでだいぶ楽になった。結局コースに戻るまで 10分かかった。走り始めると人影が疎ら。ペースを上げたくなったが、ゆっくり目で走っているうちに集団に追いついた

 最初に我慢しすぎたせいか、膀胱炎気味になり、ちょっと水を飲んだだけでもすぐに尿意を催す状況に。何度かトイレによりながら走っていると、10km を越えたあたりででっかい男の人が道の真ん中に倒れていた。スタッフの人が一人ついていて、ランナーのおばさんが一人、ケータイで写真を撮ろうと近づいている。なんと非常識な。脇を通り過ぎるときに見ると、倒れた男性は自分で腕で自分の胸をたたいた。心臓は動いていたようだ。すでにスタッフも付き添っているし、こちらも時間に余裕があるわけでもないので、そのまま通過。その先で折り返して--関門閉鎖 25分前だった--戻ってくると男性が倒れていたあたりにスタッフらしき人が何人も集まっていて救急車に積んであるタンカもある。夜のニュースによれば、倒れた人は4人いたが、死んだ人はいないとのこと。

 吹き飛ばされそうな強い風に煽られたり、通り雨にぬれたりしながらも、アミノバイタルとヴァームのゼリーを飲み飲み 8-9km/h ぐらいのペースで走ったが、半分を超えた(グロスタイムで 3:15)あたりで膝が痛くて上がらなくなる。息は上がっていなかったが、残り20km もあることを考え、早足モードに変更。最初のうちは 7km/h 強で歩いていたのだが足の筋肉全体が痛み出し、スピードがだんだん落ちて行く。
 折り返して二度目に銀座を通るあたりで iTunes のバッテリーがギブアップ。そのあと、前日仕入れた nanaco を使ってセブンイレブンで菓子パンを購入。ゼリーだけでは物足りない。固形物も欲しい。やがて給水のほかに給食のパンも出てくる。が、給水と比べると間隔が長い。歩いているせいもあるのだろうが。

 周りがほとんど歩いていて、大ウォーキング大会の様相を示してきた 35km あたりで雨が降り始める。これは本降り。大勢で濡れながらトボトボとゴールを目指す。中には痛そうに足を引きずる人や道端にうずくまる人も。ここまで来てリタイヤは御免だ。油断大敵、ペースを守って無理せずがんばる。

 結局ゴールタイムは6時間半。スタートラインを超えるまでの待ち時間と、待ち時間の少なそうなトイレを探してウロウロした時間を除けば実質6時間程度か。
 ゴールラインを超えるとメダルを首にかけてもらって、タオルを肩にかけてもらってなんだか本職の選手になった気分 (^^;。さらにミカン、バナナ、水をもらいエアーサロンパスの試供品をもらう。そのあとは東京ビッグサイトのだだっ広い空間で着替え。ゆりかもめの駅は相当混んでいた。

 帰り道は階段(特に下り)を避けるのに苦労する。ゴールした時点では筋肉痛だけで関節痛は無かったのだが、油断して階段を一段下りたところで膝がアウト。バリアフリーが進んだおかげで何とか帰ってこれたが、地下鉄の駅は下りのエスカレーターが途中までしかなかったりして相当時間を食った。大会後に一泊したのは大正解。

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 コースは高低差が少なくて走りやすいし、スタッフもたくさんいて給水も多く、給食も結構ある。完走後のケアも気を抜いていない。東京のど真ん中で制限時間が7時間というのも立派。参加料 10,000円の価値は充分ある。ついでながら、コース沿いにコンビニがたくさんあるというのもなかなか嬉しい (^^
 しかし、スタートエリアに入ってからスタートまでの時間は長すぎるし、トイレはどこも混んでいるし、ゴール後も人が多くて大変。どれも仕方が無いことなのだが...。

 オイラ的には一回完走できれば、もういいか、という感じ。

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 ちなみに 10km を過ぎたところで倒れていた人は、時間的にまっちゃんではない。品川駅で折り返してきたときに見た、人が集まっていたところがまっちゃんか?

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 有名どころのタイムは
  ・東国原知事 3時間42分51秒
  ・鈴木宗男  3時間49分 2秒
  ・安田美沙子 4時間28分51秒
  ・平井理央  5時間 1分35秒
 あたりか。

 鈴木さんはすごいねぇ。胃がんの手術を2回して、ちょっと前にまったくトレーニングできない期間一年以上あって、61歳で、国会議員でサブフォーだもの。




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