木曜日, 4月 02, 2009

本:農協の大罪 -- 割とよくあるお話

 日経ビジネスの書評欄に載っていて、面白そう&図書館にあったので借りてみた。

----
 日本の農業 -- 特に米作の状況と、それに農協が与えた影響、農業族の国会議員や農林水産省との関連が書かれている。
 結局、農協が、農協という組織が生き残ることが自己目的化してしまい、そのために日本の農業がだめになっていったというお話し。
 ま、この国ではよくあるパターンで、ここにも「最後の護送船団方式」が残っていたらしい。

 書いてあることは何とかわかったが、内容が難しく新書レベルではない。地下水枯渇、土壌流失、塩害、などがさらっと出てくるが、これは最近文明崩壊を読んでいたから理解できた。1900年ぐらいからの農政の変化とかを紐解かれてもついていけないし面白くもない。
 日本語の怪しいところも結構あるし、出典の明らかではないグラフや表も多い。参考文献からの引用の表記が統一されていなかったりして、どうもこの本の編集さんはきちんと仕事をしていないようだ。

 著者は、農業の国際化に対応しながら食料自給率もアップし、それでいて財政負担も増えないやり方を提案している。バーチャルウオーターの話もあるので、そううまくいくのか?という気もするが。

0 件のコメント: