いつも行く図書館に講談社+α新書がそろっていて、何か面白そうなのはないかと探していて見つけた本。
前々から気になっていたのだが、いままで読む機会がなかったので借りてみた。
タイトルが「脱税・賄賂・売春・麻薬」でちょっと怪しい感じがするが、中身はいたって真面目な本。それっぽい話があるとすれば、著者が仕事帰りに横浜駅周辺で、自称16歳の女性から、うつむきかげんに「お兄さん遊んでよ。お金くれたらなにしてもいいよ」と声をかけられたことぐらい。
むしろ警察へ未届けのモグリの風俗店の実態を調べるために風俗情報誌を調べたり、ソープランドの稼働率を調べるために「M/M/s型の待ち行列」を使ったり(情報処理試験に出てきたのは M/M/1 だった)、非合法な商売の利益を計算するのに脱税や暴力団へのみかじめ料の二重計算を避けるなどその生真面目さに笑ってしまう。
海外での地下経済の情況(途上国では地下経済が地上経済の規模を超えることもある)も面白かったが、一番気になったのはこの本の出版が 2002年の1月で、情況がだいぶ変わってしまっていること。
当時は IT バブルがはじけた直後で、本書の数字はおそらく IT バブルにむかっての時期のもの。
あれからいろいろあったけど、今がどうなっているか知りたい。
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