日曜日, 9月 07, 2008

[本]ジャーナリズム崩壊

 最近 FX(外貨証拠金取引)に嵌っていて、その関係でいままでと毛色の違ったサイトを覗いているのだが、そこで紹介されていた本。

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 記者クラブってのがあって、そのせいでテレビ・新聞はダメなんだという話は良く聞くが、そのあたりについて詳しく書かれている。
 素人(=オイラ)が分かっていなかったのは、マスコミが「記者クラブ」によって「テレビ・新聞」と「それ以外(いわゆる週刊誌など)」に別れているということ。
 権力ベッタリの記者クラブに所属していると権力にとって当り障りの無い情報(記事)は簡単に手に入るが、権力にとって都合の悪い記事は書けなくなる。名ばかりのジャーリズムである。記者クラブに入っていないと権力側から情報は手に入らないが、権力に批判的な記事がいくらでも書ける。なので面白い情報は週刊誌から手に入らないという状況が生まれてしまった。ま、それだけでは食っていけないのでゴシップやスキャンダルやらで玉石混交になってしまうわけか。

# 視点を変えると、テレビや芸能雑誌が紗季ちゃんと長瀬君の関係にアンタッチャブルなのに、週刊文春はスキップしながら長瀬君にインタビューできるようなもんで (^^;

## そういう意味で 8/28 付け日経の協調介入に関する記事は明らかにリーク、もしくは記事にする許可が出たってことか

 この状況を記者クラブの外のジャーナリストが書いた本がこれ。記者クラブがいかに異常で記者クラブに入っていないということがどういうことかが、本書のプロローグを1ページ読むだけで分かる。

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 「新聞社―破綻したビジネスモデル」を読んだとき、新聞・テレビは企業としての外堀は埋まったなと思ったが、この本を読んでジャーナリズムとしての内堀も埋まってることが分かった。

 新聞はもう何十年も取っていないが、そういえば、新聞社のニュースサイトも最近めっきり読まなくなった。

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