以前に話題になった本。ふと思い出して、まだ読んでいなかったので借りてみた。
読みやすく、面白い本で2時間ほどで読了。
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よくある「買ってはいけない」系の自然食品原理主義の本とは違う。食品添加物の毒性を声高らかに歌い上げているわけではない。
現状はあなたの知らないうちにとんでもない状況になっていますよ、知っていますか?というのが基本スタンス。そこに、私はそんな世界からこういう理由で足を洗いました、という話がついてくる。
コンビニのおにぎりひとつとっても十種類以上の添加物が使われているとは思わなかった。
独身サラリーマンで、朝・コンビニでサンドイッチ、昼・外食、夜・コンビニ弁当といった生活をした場合に、のべ7-80種類の食品添加物を口にしているという、数の多さにはちょっと驚いたが、子供一人の専業主婦が普通に朝・昼・晩と食事を自炊していても同じぐらいの添加物を摂っていることになるとは大いに驚かされた。
自分自身化学調味料たっぷりのラーメンを食べると数時間舌がひりひりしたり、たん白加水分解物を口に入れると頭がぼーっとすることがあるので食品添加物には多少興味はあったがここまですごい状況になってたとは。
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しかし、まあ、食品の普段は食べないような部分を「白い粉」を使っておいしく食べられるようにするのは、昨今の食品の安全性の問題を考えると悪いことではないのかもしれない。「安全」が確認されない食品を無添加で食べるよりは、「安全」が確認された食品を「食品添加物漬け」で食べるほうがまだましな気がしないでもない。
著者の「子供たちの味覚が破壊される」という懸念とは逆に、最近は食事すら面倒がられ「サプリメント」で栄養補給を間に合わせたい人も多い。
たくさんの錠剤やゼリーですませるよりは、「白い粉」まみれの食べ物の方がまだましな気もしてくる。
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