2週間前に「告白」の試写会にいってきたばかりだが、試写会の当選も続くときは続くもので、また試写会に当選。
今回はパスしようかとも思ったが、この手のものは一度パスすると次が当りにくくなるような気がして行って来た。
個人的にビート武にも北野武にもあまり興味が無く、北野監督の映画も、見たことがあるのは座頭市だけ、それも中身はすっかり忘れてしまった。
会場には開始10分前に入ったが、なんだか空席が目立つ。「告白」のときは係りの人が席を詰めるように呼びかけていたのだが、今回はそんなことも無く、数列に一つ程度の空席があるまま上映開始。驚いたことに、予告が全くなし。これはめずらしい。
冒頭、カメラが横に流れていくのだが、このとき映像に妙なちらつきが出ていた。多分デジタル化によるノイズだと思うのだが、だとすればずいぶんと安いシステムをつかっているのではあるまいか。
「全員悪人」のコピー以外の予備知識無しに見たのだが、早々とヤクザ映画だということがわかる。わかるんだけど、配役の関係で怖さがちょっと足りない。何せヤクザの会長が北村総一朗だもの。下部組織の親分が國村隼、その下の組長がやっとビートたけし。
いや、皆さん別に軽い演技をしているわけではない。しかし、オイラのヤクザ映画イメージにあるステレオタイプのヤクザよりはだいぶ軽い。
ストーリが進むにつれ、殴る蹴る、流血撃ちあい指詰めと進んでいくうちに、最初に俳優陣がフツーぽかった分だけ怖さ倍増。そのうちに、白昼、フツーの店に手榴弾を投げ込むとか、街中・雑居ビルの事務所にこれも白昼サブマシンを3本並べて打ちまくるとか、これは日本ではありえねぇだろうというところまで行って、あ、これは映画だと気づいてちょっと安心。
後半馬鹿し合いの様相になってきて一体誰が生き残るのかと、ドキドキしながらラストまで引っ張る。
ちょっと怖かったけど、なかなかのエンターティメントでした。
ちなみにオイラが一番ドキリとしたのは、北村総一朗が三浦友和おでこをぴしゃりとやるところ。むしろ殴る蹴るの方が「やったふり」が出来るのだろうが、真正面からカメラが写しているので、ちゃんと叩くしかあるまい。このときの三浦友和の嫌そうな顔が最高 (^^
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