装置をつり上げる器具の、ツメの部分を開閉する押し棒が回転してしまい、ツメが十分に開かなかったのが原因。ほかに14基ある同様のつり上げ器具と比べ、押し棒の回転防止策が不十分だったことが分かり、原子力機構は今月1日に公表した「中間報告」で、回転防止措置の不備が「(落下の)直接原因」とした。要はあまりにシステムが大規模になりすぎて、チェックしきれないところが出てきた、ということ。これはナトリウム漏れ事故を起こした温度計のさや管の設計ミスと同じ構図。
人間は完全ではないので、必ずミスをする。大きなシステムは必ずミスがどこかに残る。なので飛行機もたまには落ちて100人単位の人が死ぬ。が、原発関係で大事故がおきれば、直接死ぬ人は100人単位かもしれないが、命に関わる影響を受ける人の数は桁が二つぐらい平気で増える。
もうすっぱり諦めようよ。原型炉でこれだけ手間取ってるんだから、商業運転なんか絶対ペイしないって。
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先日、某所でちょっと怖い話を聞いた。古い原発(=日本のかなりの数の原発)では VAX とか PDP が現役だそうな。保守部品は中古のパーツをストックして回しているとか。
もんじゅの試運転開始が20年近く前だから、当然そのころのコンピューターシステムの一部は現役で動いているはずで、順調にいってもあと数年は使いつづけるわけだ。
勘弁して欲しい。
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