日々の徒然を

日曜日, 10月 31, 2010

本:診たて違いの心の病

 twitter の日垣隆氏(@hga02104)の TL で見つけて読んでみた。

 (心の病に限らず)多くの体の不調は、現在の健康保険で出来る検査の範囲ではわからない栄養失調がその原因と主張する内容。書いているのは現役の医者で、奥さんが「現代医学」では原因のわからない体調不良に襲われ、あれこれやった最後に効果があったのが「分子整合栄養医学」で、それにすっかりハマってしまって、それ専用の自主診療がメインのクリニックまで開いてしまったという人が筆者。

 現代医学では手の施しようの無い病気が、民間療法というかオルタネイテブメディスンで著しい効果があった、という本は数多くあるのだが、この本の場合は著者が現役の医者で、その療法の提唱者がノーベル賞を二度も受賞した権威のある先生ということ。

 長年不定愁訴と付き合い、数多くの健康法の本を読んできた身としては、その程度のことで「ハイそうですか」と鵜呑みにするわけには行かない。
 実際にやってることは、詳細な血液検査と5時間糖負荷検査(2時間ではなく)の結果を経験を積んだ医師が判断して、血糖値をコントロールする食事をしたり、不足している栄養素をサプリメントで補給したりするというもの。

 不安定な血糖値により体調というか精神状態のコントロールできない、というのは日常的に自分の身に起きているので、たとえば甘いものは食べない、などというのは経験上も役に立ちそうだが、栄養補給のためのサプリメントは、ヘム鉄、プロテイン(原材料がホェーのもの)は、すでに体調不良の原因になることがわかっているので、オイラには使えない。

 多分、この本にある療法が合う人もいるのだろうが、少なくともオイラは、このままでは無理。

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 この本の著者、すごく真面目で優秀な人なのだろうが、ちょっと視野が狭い感じがする。現代医学の道を進んでいてちょっとトラブルにぶつかり、横を向いたら素晴らしいモノが見つかり今度はそれにハマってしまった、という、優秀な人によくあるパターン。

 恐らく著者は対症療法ではなく原因療法をしているつもりだろうが、オイラに言わせればそれは違う。
 本の中で、何人かの患者さんの例が出てくるが、それらの人は何かのきっかけがあるまでは普通の生活で健康に暮らしていた人がほとんど。そのきっかけで変わった病の原因を探り出し、元の生活に戻すのが原因療法であろう。
 いくら栄養素とはいえ、化学合成された物質の大量摂取では対処療法の域は出ない。

 とはいえ、この本で書かれた療法が合う人は実際にいるようなので、(心の病に限らず)長い間医者にもわからない原因不明の症状に悩まされている人には一読の価値はあると思うし、読んで納得がいけば新宿のクリニックまで足を運ぶのもアリだと思う。

 オイラ的には糖尿病でなくても血糖値のコントロールが上手く出来ない人がいて、そのために精神状態が不安定になる、それに対処する方法の一つに、甘いもの食べない、というのがあるということがわかっただけで収穫。
 これらのことは、経験上わかっていたというか予測できていたのだがイマイチ自信がもてなかった。医者にそういう症状があると言ってもらえれば、それなりの対応が出来る。
 結果として甘いものは原則食べられなくなる。酒もカフェインも控えているし、最近脂っこいものもダメだし、食べる楽しみが減るなぁ...。

 著者の病院、一度行ってみたいが北海道からだとちょっときつい。

 

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