現役検察官が、検察の裏金問題を内部告発しようとして、でっち上げの罪で逮捕、有罪、投獄、刑期満了で出所してきて書いた本。
内容は...、想像していたのとだいぶ違う。著者の方は、たとえば中井貴一主演でドラマ化されるような人と思っていたのだが、いい年して酒飲んで記憶をなくすことはめずらしくなく、飲みすぎで肝臓は痛んでいるし糖尿病も悪化。なにより内部告発の理由が半ば私怨だというのだから...。
アメリカのB級映画の主人公のようなものか?いや、元検察官が刑務所に放り込まれて何事も無く、というか、無料法律相談までやっていたというのだから映画の原作にもならない。
獄中記としても佐藤優氏の「獄中記」の方がずっと面白かった(正月に刑務所でご馳走が出るということは間違いないようだ(^^;)
結局読んでわかったのは検察庁という役所が自己保身と自己正当化に汲々としているごくフツーのお役所だということ。
巻末に「小沢VS検察」と報道のあり方、というシンポジュームの内容が書かれているが、これを読むと、もう何も信用できない気になる。
一連の小沢一郎がらみ騒ぎが検察の「けもの道」だといわれると、まさか、ともおもうが、最近の足利事件とか村木元局長の事件とかを見ていると、さもありなんと思ってしまう。
結局何を信じるかを決めるのは自分の腹一つか。
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