- 『楽』
楽ではないことを理由に楽な苦痛を選ぶのは、本気で楽しいことをやった経験が無いからだろう。寝食に割く時間すら無駄だと感じるぐらい脳みそフルドライブで何かをやった経験があるならば、ただ無為に楽、というのがどれほど苦痛なのかも知るはずだ。
寝る間を惜しんで何かをすることがすっかりなくなってしまった。何をやるにもなんとなく先が見えてしまって。「結果」を求めるからだろうか?コストパフォーマンスを考えるからかも。「才能の無駄遣い的」なものにさっぱり触手が動かなくなってしまったのは、金を稼げるようになって買ったほうが簡単に手に入るようになってしまったからだろうか。それとも工業製品の完成度が上がりすぎて個人で手を入れる部分がすっかりなくなってしまったからだろうか?楽しさはあらゆるものを生み出す源泉だが、楽なことは何も生みだしはしない。なればこそ、楽なことよりも楽しいことを選びたい。
あえて意識しないと顕在化しないほど「楽しい」という感覚が希薄なのだが、やはり問題はそのあたりだろうか。
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