ドラマの再放送を途中から見たら、えらく面白かったのを思い出し、図書館から借りてきた。
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出だしはちょっと退屈。大学の研究室の人間関係のゴタゴタから始まり、生徒からいじめられる臨時教員と、あんまり明るくない話が続くのかと思ったらさにあらず。
そのあとはなかなか地に足の着いたファンタジー。剣道の試合のシーンは長すぎず短すぎず、素人のオイラが読んでもかなり迫力があった。
ラストはドラマとはまた微妙に違ったが、小説ならこっちのラストがぴったり。
終盤、最初出てきた思わぬ伏線が炸裂、思わず膝を叩いての大笑いが二回もあった。
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読み終えて気がついたが、久しぶりに不満のない小説だった。プロットの多少の無理とか、日本語がちょっとおかしいとか、イマイチ面白くないとか、小説を読むと少なからずあらが見えてしまうことが多いのだが、この小説にはそれがない。
オイラのツボにぴったりはまったということだろうか?
その割には、この作者の他の本を読みたいと思えないのはなぜだろう?
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