日々の徒然を

土曜日, 7月 31, 2010

本:テレビは見てはいけない

 最近テレビ否定論に興味があるので、図書館から借りてきた。

 中身は、タイトルに偽りありで、テレビ論はページ数にして半分ほどしか書かれていない。それも最終的にはテレビとしてのコンテナとコンベア―の影響力は残るという考えのようで、大甘。著者は 1959年生まれなので、テレビがマスメディアとして日本中を支配した影響力の大きさから抜け出せていないのではなかろうか?

 後半は単なる自己啓発本。誰かに洗脳された自分ではなく、本当の自分のやりたいことをしようというのがメインの主張だが、人間生まれてから色々なものに影響を受けて自分というものを作っていくもので、「本当の自分」と言ったって[誰か | 何か] の影響からは逃れられない。それでいて「人を殺してはいけない」ことだけに関しては洗脳しても良い、とはあまりにもご都合主義。

 ちなみに著者は KeyHoleTV なるものを主宰しているそうだ。これは「全世界に生放送を発信」できるそうなのだが、この分野ではどう見ても ustream に完敗。ためしにダウンロードしてみたが、ラジオ・テレビの再送出ばっかり。「テレビは見てはいけない」って本を出しながら、なぜこんなものを野放しにしているの?

 ちょっと金を出して「はやぶさ」の帰還を KeyHoleTV で生中継すれば、一気に知名度・ユーザーアップにつながっただろうに。

 この人、プロデューサーとしてはイマイチっぽい。

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 私のようにこの手の話題にスれた人間が読むには無害だが、ウブな若者がこの本に「洗脳」されないことを祈るばかり。

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