金曜日, 7月 17, 2009

本:ブラックペアン1988


 図書館で海堂尊の小説を順番借りている最中。チームバチスタナイチンゲールジェネラルルージュ螺鈿迷宮と順番に読んできて5冊目。

 いままでと違ってミステリー・エンターテイメント色はだいぶ薄くなったが、その分普通の小説として面白い。山本周五郎賞候補作というのも頷けるし、候補作で終わったのもわかる (^^;。

 途中読むのを中断する機会がなんどもあったのだが、結局6時間ぐらいで一気読み。面白さは相変わらず。

 雰囲気としてはER の中のベントン先生のエピソードを日本風に再構築した感じ。そこにミステリーを一滴。残念ながら手術・手術野の描写は専門用語全開でほとんど解説はないが、40年以上も生きていると周りのあっちこっちに色々な病人がいて、書かれていることはなんとなく理解できる。そういえばペアンについても詳しい解説はなかったと思うが、それがまた潔い。

 結局最後には、大御所が若造の鼻っ柱を叩き折るところで話が終わるのだが --- ルールを変えるのを厭わなかったのは佐伯教授だ --- 医者がみんなこんなに強いと思うのは幻想だろうなぁ。

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 しかしこういうのを読むと、改めて病院にいかないですむ状態を維持するのが長生きの秘訣、と思ってしまう。

 

 

 

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