月曜日, 7月 13, 2009

本:ジェネラル・ルージュの凱旋


 海堂尊をチームバチスタナイチンゲールと順番に読んできて3冊目。図書館からは螺鈿迷宮の方が先に回ってきたのだが、時系列がこちらの方が先らしいので螺鈿迷宮を読まずに我慢して、こちらを先に読んだ。

 なかなか面白かったけど、これはミステリーでもサスペンスでもないね。医療エンターテイメント小説。ミエミエの伏線と、映画版の CM で女性の「田口先生」が叫んでいる言葉でラストは大体読めてたけどそれでも充分読ませる。
 あと、チラッとでてきた危ない世界の住人は螺鈿迷宮に、いかにもという感じで出てくる。なるほど、いいとこのお坊ちゃんが多い医大の周り雀荘にこういう人がいても不思議ではない。

 いや、それにしても田口先生、大学病院トップへの英才教育を受けているようにしか見えない。山口六平太のように。宣伝部出身の島耕作が初芝の社長になったように、不定愁訴外来の田口先生も東城大学医学部の院長まで登り詰めるかもしれない。

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 Wikipedia によれば、量の増えすぎたナイチンゲールの沈黙から分離して生まれた作品だそうな。なるほど、そういわれれば納得する部分も多々ある。一緒にしてしまうとエピソードが多すぎるので、分けて正解だったと思う。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ジェネラルの内容 拝見しました。
田口先生が院長になるための英才教育を受けている?の件は面白かったです。 確かに、一見 頼りなさそうに見えて、抑えるとこは抑えてるし、有象無象の扱いも慣れている。
特に、白鳥とか(笑) 
 でも、院長は無理だと思います。有能な参謀として、全体を把握することはできても、掌握は厳しいと思う。 院長なら、まだ 速水の方が適任かも・・。こちらもありえないでしょうが(笑) でも、田口、速水コンビで行う東城医大の未来像は少し興味があります。

y.taro さんのコメント...

 おお、読まれましたか。なかなか面白かったでしょう?

 田口先生ですが、過去に、すばらしい実績あげていた「チームバチスタ」を崩壊させた上、リスクマネージメント委員会を乗っ取とり、電子カルテ導入委員会委員長に就任と権力を手に入れた上に、今回はジェネラルと呼ばれた救命救急のエースを首の皮一枚残して北の果てに左遷させ、更に「対田口リベンジチーム」とささやかれるエシックスコミッティを叩き潰したのですから、もう病院内で正面から逆らえるのは院長と藤原さんぐらいしかいませんので掌握の方も問題ないかと (^^

 作者が飽きずにこのシリーズを10年ぐらい続けてくれると結果が判るんでしょうが...(^^;

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 このシリーズの他の本も読むと、人物像が色々わかってきて面白いですよ。