火曜日, 7月 07, 2009

本:ナイチンゲールの沈黙


 チーム・バチスタの栄光が面白かったので、おなじ著者の本を図書館に予約して、最初の届いたのがこの本。

 夜に読み始め、その日は明け方まで読み、続きを次の日の昼から読み始め、夕方までかかって読了。面白かった。面白かったけど、チーム・バチスタとはまた全然違う種類のお話。チーム・バチスタは一応ミステリーだったが、これは SF にちょっとファンタジーを垂らした感じ。ミステリーと呼ぶのは苦しい。半分ほど読んだあたりで大まかな筋書きは読めてしまい、あとは出てきた伏線を思い出しながらラストを予想する楽しみはあったが、オチが完全に SF。ま、椎名林檎あたりを川島隆太教授が調べれば、面白結果が出るかもしれないが、それにしてもなぁ...。

 前作とは打って変わって今回の主役は、きれいで歌のうまい小児科の女性の看護師さん。その周りにいろんな脇役を配していくのだけどたくさん出てくる割には人物描写があんまりない。ベタな説明書きを並べるぐらいなら無いほうが良いのだが、これではあまりにも寂しい。メインの田口先生や白鳥調査官すらもサラッとしか紹介されていないのでチーム・バチスタを読んでいないと面白さが半減かも。ただ、スティーブン・キング張りに長々と書かれてしまうと長くなりすぎて読むのに疲れてしまう。
 このあたりは「小説家」としての力量を磨いてもらうしかないんでしょうなぁ。

-----
 エンターテーメントとしてはなかなかのものと思うが、この主の小説ならあえて時間を使って読みたいと思わない。が、amazon のレビューによれば、次作、ジェネラル・ルージュの凱旋は、チーム・バチスタ系の面白さがあるらしい。

 図書館の順番待ちはあと4人。今月中には読めるかな?


0 件のコメント: