擦り傷、切り傷は絆創膏を張ったり乾燥させたりせず、水で洗ってラップでくるんでおけば良い、と以前どこかのテレビで見たのだが、そのあたりを理論的・医学的・実践的に解説してある本。
衝撃的だったのは、日本の医学会は擦り傷・切り傷に対するオフィシャルな治療法がないということ。教科書にも直し方の記述はなく、学校でも教えてくれないそうだ。病院に出て、OJT で先輩から教えてもらうのだとか。
結局いまのキズの治療は 130年前から続くデファクトスタンダードで、今の理論では、治すどころか悪化させているだけだそうな。
擦り傷、切り傷ぐらいなら多少悪化させてもなんとかなるのだが、心配なのは手術あと。これも毎日消毒してガーゼを当てるのは治すのではなく悪くしているだけなそうな。腹を切った医者に「あんたのやり方は間違いだ」とは言えないしなぁ。
そういえば、結構前に肘を骨折して手術したとき剃毛もしなかったし、消毒も毎日しなかった気がする。結構進んだ病院だったのかもしれない。
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ちなみに「さらば消毒とガーゼ」の方が理論的な記述が多く、「キズ・ヤケドは消毒してはいけない」の方は具体的な治療法に重点を置いている。
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著者の HP で調べると、我が家の割と近くにもこの「うるおい治療」を実践している病院があった。何かあったときにはそこに行こう、って何もないほうが良いに決まっているのだが (^^;
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