木曜日, 12月 24, 2009

本:ウェブはバカと暇人のもの

 どこで知ったかは覚えていないが、図書館で借りてきた。 

 この種の、インターネットを話題にし明らかに釣りのタイトルをつけた本は、ハズすとどうしようもないのだが、この本はアタリ。それもかなり良い。

 この本、実に的確にネットの実情を語っている。ウェブ進化論も嘘ではないが、世に出てから4年近く経つ間に世の中とういか、ドッグイヤーといわれるネットの世界が変わってしまった。世の中にインターネットが広く普及しすぎたおかげで悪貨が良貨を実質的に駆逐してしまったのだ。この本を読んで、最近のネット上で感じていた微かな、妙な違和感がすべて合点がいった。
 グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業も、ネットビジネスをする上で有用な情報が書かれているが、実際に商売を始めるつもりならこちらの本を読んでおくごとも必須だろう。
 レストランを始めたとき、やってくるのはまともな上客ばかりではなく、ツケにしろと迫ったり、酔っ払ってゲーとやる客も必ずいる。そしてネット上では、招かれざる、客でもない客がいかに多いか、なぜ多いかがこの本を読めばわかる。

 圧巻は最後の第5章だろう。ウェブに対する夢も希望もなくなってくる。書かれていることがそのとおりなので反論もできない。

 ウェブはフツーのものになってしまったようだ。テレビと同じ程度に。

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 著者がネットニュースの編集者で毎日かなり数の日本語を読み書きしているせいか、最近読んだ新書の中では日本語が実にまとも。それだけでも内容の信憑性がかなり上がる。

 さてオイラも頑張って、ネットを使ってリア充を目指そう。そのためにはこんなブログを書いている暇は無いはずなのだが (^^;

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